ウクライナにジンクス払拭を望むレブロフ氏 文: マルティン・ヒンドレイ
-
au
2013年11月12日 11:51 visibility414
これまで主要国際大会のプレーオフで苦杯を喫し続けてきたウクライナは、
今回もFIFAワールドカップ出場権を懸けてフランスとの大一番に臨む。
元代表のセルゲイ・レブロフ氏は、ミハイル・フォメンコ監督率いる現チームには
下馬評を覆すだけの実力があると信じている。
2014 FIFAワールドカップ本大会出場を懸け、
フランスと2試合制のプレーオフに臨むウクライナ。
主要国際大会のプレーオフには苦い思い出しかない同国だが、
元代表のセルゲイ・レブロフ氏は、ミハイル・フォメンコ監督率いる今のチームには、
フランスを驚かせるだけの実力があると確信している。
現在39歳のレブロフ氏は現役時代、ウクライナ代表として
主要大会のプレーオフに3回出場したが、いずれも敗退。
さらにウクライナは同氏の引退後も、
2010年のワールドカップ本戦出場に向けたプレーオフで敗れている。
しかし、かつてFCディナモ・キエフで活躍し、
2006年のワールドカップ・ドイツ大会でベスト8に進出した経験を持つレブロフ氏は、
「新世代」の代表選手たちが過去の戦績にとらわれる必要はないと強調した。
「もちろん、プレーオフで4回も敗れるとは、痛恨の極みだ」
とレブロフ氏は自らの経験を振り返った。
「今の選手たちもそれはわかっているだろう。
ウクライナは過去すべてのプレーオフで敗退していて、
この件は今、ずいぶんと話題になっている。
しかし、今は新世代になり、かつてプレーオフを戦った選手は
ほとんど残っていない。
だから、試合が終わるごとに僕たちがどれだけ悔しい思いをしたかはわからないだろうね。
僕は(最初から3回の)プレーオフでは全試合に出場したけれど、
あのときは選手全員、そしてウクライナの国全体が心底落胆していた」
「でも今は本戦出場のチャンスがある。きっとやってくれるはずだ」
と現在はディナモ・キエフのリザーブチームでコーチを務めるレブロフ氏は続けた。
「希望を持って、今度こそプレーオフで勝利をつかむことを願っている」
さらにレブロフ氏は、ウクライナが出場した唯一の主要国際大会である、
2006年のワールドカップの盛り上がりをこう振り返った。
「この国にとっては一大事だったね。2006年のときは、
本大会に出場しただけでなく、グループステージを突破してベスト16に駒を進めたから、
国中の人が驚いた。
サッカー熱が一気に盛り上がったよ」
「(開催国の)ドイツにいた僕たちも、ウクライナのテレビ番組を見ていたが、
あそこまで盛り上げてくれて、大いに励みになった。
本国の人たちに喜びを届けることができたね。試合が終わると、
皆が大騒ぎして、この国を誇りに思ってくれた。そんな喜びを届けられたことが、自分たちも嬉しかったよ」
そんなレブロフ氏は、
今のチームがプレーオフに勝利してブラジル行きの切符をつかめば、
UEFA EURO 2012を共同開催して以来高まっている、
サッカーへの関心がさらに増すだろうと期待している。
「もちろん、フランスは相当の難敵だ」とレブロフ氏。
「それでも、これはウクライナのメディアにも語ったのだが、
ウクライナが最近の(ワールドカップ予選での)
イングランドやポーランドとの試合のように自信とやる気をもって、
質の高いサッカーを見せられれば、
フランスにとっても脅威になるはずだ。我々応援する側は不安な気持ちもあるだろうが、
希望を持って支えるしかない。希望しか残っていないのだからね。
今のチームは、フランスさえも退ける可能性を、大いに持っているはずだ」
©UEFA.com 1998-2013. All rights reserved.
-
navigate_before 前の記事
フランスはウクライナと対戦 W杯欧州予選PO
2013年10月22日 -
次の記事 navigate_next
サッカー=背水フランスのジルー、次戦は「死ぬ気で戦う」
2013年11月19日
- 事務局に通報しました。
chat コメント 件