激論を呼ぶ判定:テクノロジーと人間味の狭間で

今大会はとにかく「最新テクノロジー」と「審判の基準」に振り回されている印象が強いです。特に印象的だったトピックをいくつか振り返ります。

 

① 「ボール内蔵センサー」による超絶ミリ単位判定

 

32強のポルトガル対クロアチアの試合終了間際、クロアチアの劇的な同点ゴールがオフサイドで取り消されたシーン。

画面上では触っているか全く見えないレベルでしたが、公認球の内部にある「振動センサー(慣性測定センサー)」がわずかな接触を感知したことで判定が覆りました。

 

 クロアチアサッカー協会が「テクノロジーの乱用」とFIFAに書簡を送るほど怒る気持ちもわかります……。「データ上はオフサイド」でも、フットボールの感情や流れとしてあの劇的ゴールが消えるのは、観ている側としても少し寂しさを感じてしまいました。まさに「ハイテクすぎるがゆえの悲劇」ですね。

 

② 激しさを増すラフプレーと、ブレるジャッジ基準

 

16強のフランス対パラグアイ戦では、フランスの主力選手たちが激しいチャージを受ける中、主審の判定基準が終始不安定で「お金でも貰っているのか」とまで世界中から批判を浴びる事態に。また、アルゼンチン対カーボベルデ戦でも、負傷した選手のピッチ復帰を巡るルール適用のミス(誤認)があり、「特定の国が優遇されているのでは?」という疑惑まで飛び交う始末です。

 

VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)がある時代だからこそ、逆に「なぜそこはチェックしないの?」「主審ごとの基準のバラつきは何?」という不満が目立ってしまっています。テクノロジーをいくら進化させても、それを扱う「人間の基準」がブレてしまうと、ファンも選手も納得がいかないですよね。

 

VAR時代のサッカーの楽しみ方とは?

今大会を観ていて切実に思うのは、**「100%完璧なジャッジは存在しないけれど、試合の熱水を冷ますような判定は避けてほしい」**ということです。

 

誤審が減ることは素晴らしいですが、試合が何度も中断したり、ミリ単位のセンサー判定でスタジアムの歓喜が数分後に打ち消されたりするシーンが増えると、スポーツとしての純粋な興奮が少し削がれてしまうジレンマもあります。

とはいえ、これらも含めて世界中がリアルタイムでSNSで大論争を起こすのが、ワールドカップというお祭りの醍醐味なのかもしれません。敗退した国々の上訴がどうなるかも気になりますが、ここからの準々決勝以降は、どうか審判ではなく「選手たちの素晴らしいプレー」が主役になる試合を期待したいですね!

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