フットサルの疑問!ゴレイロとゴールキーパーの違いって何?

2020年10月21日
各チームに1人だけ手でボールを扱って守備をすることが許されている選手を、フットサルではゴレイロ、サッカーではゴールキーパーといいますが、ゴレイロとゴールキーパーの違いを知っていますか?
一番違うのはプレースタイル!!

フットサルは語源がポルトガル語なので、ゴールキーパーのことをフットサルではゴレイロと呼びます。ちなみに、サッカーはイギリスが発祥と言われているので、日本でも英語からゴールキーパーと呼ばれるようになっています。

まず、なんといっても違うのはプレースタイルです。サッカーのゴールキーパーはシュートに対して飛びついて止めます。いわゆるセービングです!しかし、フットサルではもちろんセービングをする場面もありますが、どちらかと言えば体を壁のように面を作ってシュートを体に当てて止めます。

 

 

 

なぜ違いが出てくるのかは、それぞれの競技の特性が関係しています。

サッカーは、コートが広いためシュートを打たれる距離も遠くなります。サッカーでシュートした場合、一番ゴールが決まる距離と言われているのは、8~9m程度ゴールから離れた位置と言われています。その距離からシュートが来てもゴールキーパーに届くまで時間があるので、セービング、またはパンチングで止める事が主流となっています。

一方、フットサルではコートがサッカーよりも小さいです。このため、ゴールから2~3m程度の近距離からシュートを打たれることが多いため、ゴレイロが反応する時間がとても短いです。さらに、フットサルボールは、サッカーボールよりも小さいため、スピードが出るので反応すらできないこともあります。このため、ゴレイロは反応して手で止める事が難しいので、ゴールを壁のようにふさぐように体で面を作り、体のどこかにボールを当ててシュートを止めることが主流とされています。

もちろん状況に応じて、ゴレイロもセービングして止める事もあれば、ゴールキーパーが面を作ってシュートを防ぐこともありますが、シュートを打たれた時にまず選択するプレーはこのように違います。

 

 

身につけるものって違うの?

ゴールキーパーが身に着けるものと言えば、キーパーグローブをイメージすると思います。でも、ゴレイロはキーパーグローブを付けることは、あまりありません。多くのゴレイロは突き指や脱臼の防止のために、指をテーピングで巻いて、素手で試合をすることが多いですが、なぜか分かりますか?

これもプレースタイルが関係しています。フットサルのゴレイロは、ボールを手で投げる事が多くあります。ゴレイロからの試合再開方法もキックではなくゴールクリアランスと言って、ボールをスローイングするところからはじまります。一方、サッカーはゴールキックで始まるのでここも大きな違いですね!

フットサルのゴレイロは投げる事が多いため、指先の感覚が非常に重要です。このため、分厚いキーパーグローブをしたら、その感覚が失われるためキーパーグローブを付けないことが多いです!

また、フットサルのゴレイロでは、近距離でボールを防いだり、相手選手と接触することが多いので、肘当てや膝当てを付けることも多いです。特に、体育館などではコートの床材が堅いので必須アイテムとなっていますよ!

ゴレイロとゴールキーパーの違いについて、簡単に説明しました。違いがわからずプレーするよりも、違いを意識してプレーした方が、はじめてゴレイロをやった人でもシュートを防ぐことができるはず!ゴレイロをやる機会があったら是非意識してみてください!

 

※「みんサル」より転載