阪急ブレーブスと神戸三田ブレイバーズ

  • Mr.black
    2020年12月19日 00:00 visibility1282

関西独立リーグ(2代目カンドク)に所属する「兵庫ブルーサンダーズ」がこのたび球団名を「神戸三田ブレイバーズ」と改称することが発表されました。

 

地域密着を今まで以上に強化することを目指しただけでなく、今期リーグ最下位に沈んだので再起を図る意味もあったと思われます。(最下位は球団史上初。)

新球団名は一般公募の中から6つの名称に候補を絞り、その後の一般投票で選ばれたのですが、個人的に思ったのは「関西、特に兵庫県では阪急ブレーブスに対する郷愁が根強いのだろうな」ということです。

 

かつて関西に存在したプロ野球4球団の中での人気ランキングは地域差こそあったものの、全般的には

1位:阪神

2位:南海

3位:阪急

4位:近鉄(←自虐。苦笑)

でした。

 

学生時代私の周囲はほとんどが阪神ファンで、その内の何%かが「セ・リーグは阪神、パ・リーグは南海を応援」でした。(大部分は「阪神オンリー」)

世間一般では「阪急ファンは極少数」と思われがちで、私も最初はそう思い込んでいましたが、社会人になってからは意外と阪急ファンに出会うケースが多くなっていきました。

 

あくまでも私の体験ですが、阪急ファンはあまり自己主張しない感じの人が多く、「隠れファン」的な人もいました。で、阪急がオリックスに身売りした後は「どこも応援しなくなった」という人が結構いたのです。

 

南海がダイエーに身売りしたことにはさほど驚きませんでしたが、阪急の身売りには大きな衝撃を受けました。

「まさか、阪急が・・・」としばらく呆然とした思い出があります。長嶋さんのマネではありませんが、「阪急ブレーブスは永久に不滅」くらいに思っていましたからね。

近鉄ファンの私ですらそうだったのですから、阪急ファンの衝撃はどれほどのものだったでしょう。計り知れないほど大きなショックだったと想像出来ますね。なので「それ以降どこも応援しなくなった」人がいたのも納得でした。

 

 

ところで兵庫ブルーサンダーズという名称ですが、「サンダー」には二つの意味があります。

一つ目は「本拠地が三田(さんだ)市」であること。

二つ目は「稲妻のサンダー」です。そして「ブルーサンダー」はオリックスBWがかつて「ブルーサンダー打線」と銘打っていたことに由来しています。

 

 

↑ 兵庫ブルーサンダーズの初代ユニ。(2011年撮影)

胸マークのサンダーズが「SANDARS」になっているところがミソ。

本来のサンダー(稲妻)であればスペルは「THUNDERS」であり、帽子のマークも「BT」になるはずですが「BS」です。

 

 

↑ こちらは2015年撮影のデザイン。

マークはやはり「BS」。略称は「兵庫ブルサン」。

 

 

その「ブルーサンダーズ」が「ブレイバーズ」に名称変更するのは個人的には「オリックスが阪急に戻る」かのような感じを受けています。

「このチーム名を考えた人、そしてこれに投票した人々の実際の気持ちはどうなのかはわからないが、何%かは『阪急ブレーブスへの郷愁』があったのでは?」と思っています。

 

 

 

昭和40年代から50年代前半にかけて圧倒的な強さを誇った阪急。

プレーオフでその阪急に勝って初めて近鉄がリーグ優勝した時の歓喜は大きかったです。

私にとっても「ブレーブス」という名称には思い入れがあり、そのブレーブスとほぼ同意の「ブレイバーズ」には何とも言えない感情が湧いてきます。

 

<追記>

その後、「神戸三田ブレイバーズ」から「兵庫ブレイバーズ」に球団名が変更されました。

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