フットサルのフォーメーションを知っていますか?

2020年10月22日
フットサルでは、サッカーに比べ選手の動きが流動的であるものの、フォーメーションは存在します。フットサルで主に使われる基本的な、フォーメーションについて紹介します。
ダイヤモンド

 

その名のとおり、ダイヤモンドの形のフォーメーションです。コート上ではひし形“◇”に選手を配置します。サッカーのフォーメーションのような表現をすれば、「1-2-1」の形ですね。このダイヤモンドのフォーメーションは、フットサルでは基本のフォーメーションとなります。ピヴォを先頭に置き、両サイドにアラ、後方にフィクソを配置します。

ダイヤモンドの特徴
ポジションのエリアが分かりやすいので、バランスがとりやすいです。このため、初心者のチームや男女混合(MIX)チームにはおススメです。

各ポジションの配置としては、ピヴォとフィクソは、できるだけ上手な選手を置くようにしましょう。ピヴォは、攻撃の起点となるように、ボールをキープする能力が必要となります。フィクソは、後ろからの適切な指示出しや、ディフェンスの要として、またオフェンスの場面においても、ゲームの流れを作る役割があります。この2人がしっかりしていれば、他の選手のカバーリングがしやすくなりますし、ゲームを展開しやすくなります。

アラはスペースを探し、走り込む動きが重要となるので、運動量が必要です。守備の際にもアラが自陣まで戻り、フィクソと共に守備をします。

 

 

ボックス

 

こちらもその名の通り、ボックスの形のフォーメーションです。コート上で四角“□”に選手を配置します。サッカーのフォーメーションような表現を使うと、「2-2」のフォーメーションです。前に2人、後ろに2人です。

ボックスの特徴
基本的には、攻守の役割がはっきりしているフォーメーションです。前の2人はオフェンスを、後ろの2人はディフェンスをメインに動きます。フットサル初心者の方でも比較的理解しやすいフォーメーションです。しかし、ダイヤモンドに比べてスペースが広く使えますが、その分、個々の運動量は増え、味方のカバーリングは難しいです。そのため、個々の能力が高くないと難しい形でもあります。逆に、オフェンスの2人の能力が高い場合は、とても攻撃力のあるフォーメーションとなります。

フットサル経験者が二人だけの場合には、守備が脆くなってしまうので、前線二人に経験者を置くのはリスクが高いので、前と後ろに一人ずつ配置するのが良いでしょう。

 

 

イプシロン

 

イプシロンとは、現代ギリシア語で言う「 Y 」のことです。Yの形になるようなフォーメーションです。サッカーのフォーメーションのような表現をすれば、「1-1-2」ですね。前に2人、真ん中に1人、更にその後ろに1人配置します。

イプシロンの特徴
イプシロンは攻撃的ディフェンスがやりやすいフォーメーションとなります。前の2人で、積極的に相手にプレスをかけていき、もしタテパスを通された場合には、残りの後ろの2人でそれぞれ対応します。このイプシロンは、得点が欲しい場面で有効ですが、味方が1人でも抜かれてしまうと、カバーリングが難しいという面もあります。試合終了までの時間がない場合など、若干のリスクを負ってでも、点を取りに行かなければならない場面に適しています。

 

 

3-1フォーメーション

 

前に1人、後ろに3人を配置します。

3-1フォーメーションの特徴
チームに絶対的な核となるプレーヤーがいる時に有効なフォーメーションです。前線のピヴォの位置に、キープ力や競り合いに強くボールを納めることができなければ機能しません。このポジションをやるプレイヤーは、高いレベルが必要となります。攻撃時においては当然このピヴォを中心に組み立てていくこととなります。

守備に関しては、基本的に3人で守ることになります。引いて守りを固め、攻撃の際は、ピヴォにボールを預けてからピヴォを中心に攻撃していくという形になるので、初心者中心のチームでは利用しにくいフォーメーションです。

 

 

4-0フォーメーション

 

ボックス型フォーメーションをよりコンパクトにした形です。

4-0フォーメーションの特徴
全員攻撃全員守備を基本とした戦術となり、チーム全員の運動量が必要となります。攻撃時は、前方に空いたスペースを有効に活用することができ、プレイヤーが入れ替わりでスペースを使うため相手ディフェンスはマークを外されやすく、非常に守りにくい攻撃をすることが可能となっています。

一報、守備時にはスペースを突かれやすいフォーメーションとも言えるので、豊富な運動量と、高い個人技や競り合いに強い選手が必要となります。

ここでは、基本的なフォーメーションを紹介しました。特に初心者の方は、フォーメーションを知ってからフットサルをするだけでも、フットサルへの理解が深まり楽しくなりますよ!

※「みんサル」より転載