サッカーとフットサルの違いって何? そんな素朴な疑問に答えていく「初心者のためのフットサル講座」。今回は知っているようで知らない「サッカーボールとフットサルボールの違い」をレクチャーします。これを読んでからコートに行けば、初めての個サルも怖くない!

 

 

フットサルが誰でもできる理由は「ボール」にある?


男女を問わず人気が高まっているフットサル。初心者でも女性でも楽しめることから、「いつでも、だれでも、どこでも」スポーツと言われています。とはいえ、サッカーやフットサルをやったことがない人にとっては、「ボールを蹴るのって難しそう……」「空振りしたらどうしよう……」などの不安がつきまとうもの。

でも、安心してください!

サッカー経験者じゃないから、フットサルができないなんてことは全くありません。むしろ、フットサルを熱心にやっている人の中には、大人になってから始めたとか、体育の授業でしかボールを蹴ったことがなかったという人が驚くほど多いんです。

だれでも気軽にできる理由が、実は「ボール」にあります。サッカーボールとフットサルボールは同じように見えますが、実は微妙に違います。

一つ目は「大きさ」。
サッカーは5号球(中学生以上)、フットサルは4号球というサイズです。具体的には5号球は直径22cm、4号球は直径20.5cm。つまり1.5cm、フットサルボールのほうが小さいんです。ボールを持ってみると、一回り小さいことがわかるはずです。

二つ目が「重さ」。
どのぐらい違うのか、実際に測ってみましょう。まずはサッカーボール(5号球)から。425gです。

次にフットサルボールを計ってみると……430g。フットサルボールのほうが一回り小さいにもかかわらず、ボールの重たさはほとんど同じか、むしろ重たいんです。それは三つ目の違いとも関わってきます。

ボールをピタッと止める感覚を味わおう!


三つ目が「ボールの弾み方」です。
同じタイミングでボールを地面に落としてみましょう。向かって右側がサッカーボール、左側がフットサルボールです。地面にバウンドしたあと、サッカーボールが高く弾んでいるのに対して、フットサルボールは地面からあまり浮いていないことがわかるはずです。

 

 

フットサルボールはサッカーボールよりも弾まないようにつくられています。フットサルのルールにも「ボールは2mの高さから落下させたとき、最初のバウンドが50㎝以上、65㎝以下の範囲ではね返る」という規定があって、弾まないボールでなければ認められないのです。

狭いコートで行われるフットサルは、ボールが弾みすぎるとうまくプレーできません。ボールが軽ければ飛びやすくなるので、シュートの打ち合いなど大味な試合になってしまいます。

重たくて、弾みにくい「ローバウンドボール」は初心者プレーヤーに最適です。

サッカーボールとフットサルボールを蹴り比べてもらうと、フットサルボールのほうが「止めやすい」ことに気づくはずです。初心者にとって一番緊張するのが、自分のところに来たボールをちゃんと止められるかどうか。

サッカーボールとフットサルボールでは、「止める」ことの難易度が大きく違います。サッカーボールのようにポンポンと弾むことがないので、どんなに初心者でも、比較的すぐにボールを止られるようになるのです。

足元に転がってきたボールをピタッと止める、あの感覚を一回味わえば、「フットサルって楽しい!」となることは間違いありません。

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