徳光さんの思いみんなの思い2015 隠善よ一軍の救世主になってくれ!

  • 舎人
    2015年03月19日 04:43 visibility1563


2015年3月19日 ロッテ戦

イースタンが開幕して早くも数試合が経過しました。週末は横須賀で連勝と波に乗るイースタン巨人は、場所を変えたロッテの浦和でも2試合連続で引き分けと、まずまずの戦いを続けているようです。昨年との大きな違いは打線が活発なこと。失点しても、今のイースタン巨人にはそれを跳ね返す打力があるのです。内田コーチの指導の効果かもしれませんが、その中で特に調子が際立っているのが、3番の隠善と、4番の和田恋です。一軍が打てなくて不調に喘いでいる様を見ると、この2人をカンフル剤として抜擢して欲しい気がしてきます。

ただ、私は和田に関しては時期尚早の感があると思っています。今はオフの間取り組んで来た課題を実戦で試し結果が出ている状態です。これはあくまで発展途上ということで、これから欠点や問題点が露呈してくると思われます。したがって二軍で数多く打席に立ち、実戦を通じて自分の打撃を不動のものにして行くべきと思うのです。仮に今、一軍に昇格したとしたら、試合に出たり出なかったりでしょうし、一軍の起用原理によって不本意な役割を与えられかねない。将来の中軸候補なのに、コマとして小ぢんまりとされてしまっては元も子もありません。

一方の隠善はどうかというと、すでに二軍でやり残したことがある選手ではありません。二軍では毎年のように三割前後を記録していますし、昨年は一軍でも7試合連続のヒットを放っています。足と守備範囲はまぁまぁですが、肩は亀井と同等のレベルの強肩です。こんな良いバッターがどうして一軍に呼ばれないのか不思議なくらい。原さんは自分の野球を実践するのにもっと優先順位の高い選手がいるのでしょうが、他から金城やら堂上やら外野手を連れてきて使い道を試すくらいなら、この隠善を使った方が確実で手っ取り早いだろうにと思えてなりません。

今年の隠善は正に絶好調。3月3日に教育リーグが始まって、14日からはイースタンが開幕。今までスタメンで8試合出場してヒットが無かったのはわずか1試合のみ。打率は優に四割を超えています。

教育リーグ
3月3日   1打数0安打
3月5日   4打数1安打  
3月6日   2打数1安打1打点
3月7日   3打数1安打    
3月11日 3打数3安打2打点 
計 14打数6安打3打点 打率.429
イースタンリーグ
3月14日 5打数4安打3打点   
3月15日 4打数1安打
3月17日 3打数0安打1四球
3月18日 5打数3安打1打点1四球
計 17打数8安打4打点 打率.471

私が見に行ったイースタン開幕2戦目の日曜日の試合でも隠善は技ありのヒットを放ち充実ぶりを見せつけていました。

隠善智也レフト前ヒット!2015年3月15日 ←New

今まで隠善が一軍に定着できなかった理由として、二軍で活躍したことで一軍に引き揚げて使ってみると、何故か、二軍の時と同じような結果を残すことが出来ないといった繰り返しがあったと思います。調子の良い時期に昇格させてもらえなかったり、数打席結果が出ないとすぐに二軍に落とされてしまう。そんなことが多々ありました。打力では同期の松本哲の方が劣るものの、圧倒的な外野守備力を持つ松本の方が一軍では存在をアピールできるのです。今年、期待されながらも結果が残せず二軍に落とされた中井もそうですが、打撃一本で勝負しなくてはいけない選手というものは、打って結果を出し続けなくてはいけない厳しさがあります。そのため、どうしてもマルチなタイプの選手の方が優先的に起用されてしまうのです。

原監督の野球とはアルゴリズム野球とでも形容したくなるもので、適材適所のコマをいかに繰り出して行くことに妙があると思います。選手の個性の集合体としての野球よりも、自分の野球スタイルに選手たちを当て嵌めて行く野球なのです。川上哲治さんなどと同じように長男にありがちな君臨型の監督です。優勝を目指す方法論としては優れたものですし、これにとやかく言うつもりはありません。しかし、若手たちが伸び悩んだり、年々、選手たちが小ぢんまりとして行く感が否めないのは、「個性よりもチームの中での役割が優先」という徹底したチーム方針に関係があると思います。

そんなことを踏まえながら今の一軍の布陣を見てみると、どうしても打力よりもコマとして重用するのに適した選手が優先起用されすぎている感があります。また、アラフォーのベテランたちは野球を知っており、使い勝手の良い存在かもしれませんが、体力的に一年持つのかどうか。少なくとも今は目一杯プレーをさせる時期ではない気がします。それよりも今は色々な選手たちを試して、出来る限り各々の選手の得意な所をアピールさせて、この先半年間の長きを戦って行く上で必要な戦力を見極めるべきではないかと思うのです。

隠善のことはG+の週刊ジャイアンツのイースタン情報で、徳光さんが熱い語り口でコメントをしていました。

(週刊ジャイアンツ 平成27年3月16日放送)
徳光 実はベテランがファームにおりまして、隠善選手!この隠善選手が本当に今年はいいと思いますし・・隠善選手はですね、調子がいい時、実は一軍に上がってこないでですね、調子が落ちた時に上がってくると(一軍で)活躍してないですけれども、この人は本当にいい活躍をいたしますし、いいバッティングをいたしますよ。ファームでも先日(の開幕戦で)三番を打ちまして、5打数4安打で2打点という活躍でしたですけれども、ぜひ隠善選手も注目していただきたいなと思います。 
水野 ファームでは必ず三割打ちますね。 
徳光 そうですよね・・
(以下略)

徳光さんのことは過去にも何度か日記で取り上げさせていただきましたが、私たちファームォッチャーとその思いは同じようです。二軍で結果を出している選手たちが調子の良いうちに一軍に抜擢され使われれば、チームはもっと活性化するでしょう。今年はそんな一二軍の距離の近い野球を望みたいものです。隠善にはぜひとも調子の良いうちに一軍に昇格してもらい、なかなか決定打を欠くチームの救世主になって欲しいと思います。

 原さんが監督2年目の2003年の話ですが、チームが主力の離脱で危機に陥った時、原さんはなんと中浜というほとんど一軍未経験の選手をいきなり一軍に引き上げスタメンで起用したのでした。この時の原さんは「二軍の首脳陣から一軍で使えるレベルに達しているというレポートが届いている。だから私は(それを信じて)使うんだ!」と話していました。この時、私はなんて素晴らしい監督なのだろうと感激した覚えがあります。その時の青雲の志と理想を持った若い監督が、現実を知り刹那的な実力派監督に成長したということは一巨人ファンとして感慨深いものがあります。しかし、常勝という宿命を背負ったことによって、原さんはまるで過去の自分と決別し、あまりにそのことに頑になってしまったように思う。そんな姿を見ると、「以前は今ほど強くなかったかもしれないけど、未来を夢見る明るさがありました。もう少し以前の自分のやってきたことを認めてもいいのではないですか」と声をかけたくなるのです。

chat コメント 

コメントをもっと見る

通報するとLaBOLA事務局に報告されます。全ての通報に対応できるとは限りませんので、予めご了承ください。

  • 事務局に通報しました。