日本サッカー、体力消耗しやすい「キック」多い?

新聞記事を引用いたします。 

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サッカーW杯に出場するトップ選手と日本選手ではボールを蹴(け)る動作に違いのあることが、大阪市立大大学院の河端隆志助教授(運動環境生理学)らの分析でわかった。

 日本選手のキックは、足の筋肉に負担がかかり疲労しやすいという。

 河端助教授は、国際サッカー連盟が公開した写真のほか、テレビ映像などをもとに選手の動作を調べた。

 欧州や南米のトップ選手は、支持足(軸足=右足キックの場合は左足)とボールの位置を50〜60センチ離してキックする場面が多いのに対し、日本選手は、その距離が短かった。支持足とボールとの距離が長い場合、ボールに体重をかける「動的キック」になりやすく、距離が短いと支持足に体重が残る「静的キック」になる。

 実際、W杯の日本―ブラジル戦でのキック(インサイドキック)を分析すると、ブラジル選手の静的キック数は全キック数のわずか10%なのに対し、日本選手は25%と多かった。

 河端助教授によると、静的キックは支持足にブレーキをかけるため、筋肉への負担が大きい。一方、動的キックは、ボールを蹴った0・2秒後には支持足のブレーキがゼロになるなど負担は小さい。また、W杯でも数多く見られた支持足が浮いて、跳びはねるようなキックになり、次の動作へも素早く移れるという。

 河端助教授は「中田英寿選手が『日本はキック後、足が止まっていた』と語っていたが、静的キックの連続は体力を消耗して不利。日本選手の疲労の一因かもしれない。キックの指導法を考える際のデータのひとつになる」と話している。

(2007年1月4日3時2分 読売新聞)

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