一晩たっての率直な感想。

なんだろう、この物足りなさというか脱力感は・・・。

5年ぶりの優勝、劇的な幕切れ・・・。

その瞬間は劇的すぎて驚きの方が多かったのだが、その後は阿部のヘッドスライディングを何度見てもニヤッとできる。それぐらい嬉しかった。

それでも何故こんなに脱力感があるのかと、今日一日バイトしながら考えてみた。

そしたらやっぱり原因はCSだ。
今年と来年の規定では「CSとリーグ戦は別物」なのである。リーグ優勝を決めた上で日本シリーズ出場権を懸けてCSを行うのである。だからセ・リーグの覇者はCSに関わらず巨人なのである。

そんなこと頭では百も承知しているのに・・・。
どうしてもどこかで引っかかる。それがモヤモヤになっている。

ちなみにCSの開催については賛成している。CSのおかげで消化試合が少なくなったというのは紛れもない事実である。この時期まで4位の横浜を注目して見てたことなんて未だかつて無かったのだから。


話を戻して、モヤモヤを更に分析してみた(今日は店が暇だった)。その結果、
「巨人が勝者になったのは事実。でもCSの存在で中日と阪神とそのファンが半分負けた気でいない」
という結論に達した。
要するに、「勝者と敗者の二元論が中途半端にしか成立していない」からモヤモヤした気持ちになってたようだ。
別に中日と阪神とそのファンに「僕たちは負けました」って言ってもらいたいとかそういうことは一切無い。
自分の中で「巨人は勝った。でも中日と阪神はまだ負けてない」って思っちゃう、不完全な形、ただそれだけ。頭ではわかってる、でも心でわかってない。

きっとCSで優勝して日本シリーズでも勝てばスッキリすると思う。
でもそうじゃない可能性も十分ある。


一つの方法として、いっそ去年までのパ・リーグのようにCSの勝者をパ・リーグ覇者としてくれた方が楽かも知れない。けど、ホークスファンはこの2年間ずっとこんなモヤモヤを持ってるのかもしれない。それでも「優勝」と言われてからCSで負けるより、「1位通過」と言われてからCSで負ける方が葛藤は小さいように思う。言葉遊びに過ぎないが、重要なことだ。でもその葛藤はホークスファンにしかわからないこと。
しかし、「結局優勝争いはCSだけ見とけば良いんでしょ」となることは、プロ野球が興行である以上避けなければならない。
だから、リーグ戦の価値を下げ、CSの価値を上げすぎるこの考え方はあまり良くない。MLBのようにプレーオフでリーグ優勝を決めつつもリーグ戦の価値を下げない為にはチーム数を増やすしかないが、現状では厳しい。

リーグ戦の価値を下げずにCSを行うには今年の考え方が良いのはわかる。あとはファンの気持ちの面。

例えば今年巨人が優勝したが、日本一は阪神が獲ったとしたらチャンピオンはどっちなのか?
いや、「リーグとCSは別物なのだ」からこの質問はタブーだ。それは確かである。

でも、このわだかまりはどうにかならんのか。



ということで考えたのがCS→日本シリーズの欧州チャンピオンズリーグ(CL)化。
たぶん今年の制度も本来はCLに近い考え方なのだろう。でも制度だけではダメだ。欧州サッカーはリーグ優勝と国内カップ戦とCLで三冠と呼ぶ。Jもリーグ、ナビスコカップ、天皇杯で三冠と呼ぶ。NPBもリーグ戦とCS→日本シリーズで二冠という形にファンに捉えらえられなければ解決できない。
これは並大抵のことではないと思う。何故なら「日本シリーズで勝ったら日本一」という日本プロ野球の歴史に対する挑戦なのだから。
でもそれぐらいでないとこのモヤモヤかんは無くならない気がする。

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