天皇杯2010

底力の差、試合巧者ぶりの差を見せ付けられた天皇杯決勝戦だった。


個人の球際、組織のプレーなど、これは”オリベイライズム”とでも言うのだろうか。


体をぶつけた後の倒れ方や、倒れない姿勢、


ゴール前混戦の中での相手への体の預け方など、


文化として各選手に浸透しているようでエスパルスとの違いを感じた。


 


後半のヨンセン選手のゴールは、センスあふれる柔らかなループで吸い込まれていった。


逆転を予感させた美しい円弧が決まり、期待は膨らんだのだったが、準優勝であった。


前半の攻撃と守備の不整合がもっと早く修正できていれば違った展開も期待できただろが、


それは、「たら」「れば」の世界の話。


真剣勝負の世界にあって、6年間の総決算の天皇杯決勝の一戦は、


健太エスパルスらしさを十分に発揮したといえただろうか。


いずれにしても、これもまた健太エスパルスの戦いであったことは事実、間違いない。


 


6年間の健太エスパルスを支えたキーマンが抜ける2011年、


監督が変わり新しいメンバーでどんなエキサイティングな戦いを見せてくれるのか


健太監督とスタッフ、去っていく選手に感謝しながら、


期待と不安を胸に、しばらくは過ごすことになるだろう。


 


歴史は作られた。


人が去り、来て、そしてまた新たな歴史は作られる。


「ありがとう。そして、これからもよろしく。」


繰り返すこともまた、歴史にはよくあることなのだ。


 


 


 

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