
長谷部移籍?
-
-
ヒデ
2007年05月31日 12:46 visibility51
浦和MF長谷部誠(23)が、今夏セリエAのシエナに移籍する可能性が高くなったことが30日、分かった。シエナ幹部は昨シーズン浦和の2冠に貢献した長谷部の実力を高く評価。中田英寿氏の後継者と目される司令塔を、来季の躍進の切り札に指名した。1年間のレンタル移籍で、正式買い取りオプション付きの総額2億5000万円の巨額オファーを用意するなど、Jリーグのシーズン真っただ中に若き司令塔の去就問題が一気に浮上した。
今季最終節でセリエA逆転残留を決めたトスカーナの古豪は、来季補強の目玉として浦和の若き至宝に照準を合わせた。
シエナのジョルジョ・ペリネッティ強化部長はこの日、スポーツ報知の取材に対し「ある日本人選手が新プロジェクトに入っている。中盤の選手だが、具体名は秘密だ」と語ったが、別の幹部によると、再建計画のキーマンは長谷部だった。
シエナ側は浦和側に対する正式買い取りオプション付きの1年間のレンタルなど、具体的な条件を設定済み。完全移籍時は移籍金総額2億5000万円という破格の条件も準備。浦和の中村修三GMは「まだ正式なオファーは来ていない」と説明したが、早ければ来月上旬に両クラブ間交渉に入る見込みだ。
MF小野伸二を寵愛(ちょうあい)するホルガー・オジェック監督の起用方針から、現在リーグ戦3試合連続途中出場で、オシム・ジャパンからも遠ざかっている長谷部だが、欧州での評価は絶大だ。昨夏のドイツW杯大会直前にはバイエルン・ミュンヘン、ヴォルフスブルクの名門2クラブが獲得に乗り出していた。慰留する浦和側に対し、長谷部も「(欧州移籍は)このチームを優勝させてから」と、いったん納得。だが、昨季悲願のリーグ初優勝を達成したことで、自らが課したハードルはクリアした。
力強いドリブル、急所を突くキラーパスを誇る長谷部は、2001年のASローマ時代にセリエA優勝を経験し、現役引退した中田英寿氏の全盛時と酷似し、後継者とも呼ばれる。イタリアで必要な絶対的な「強さ」を持つ新鋭は、先人を超える可能性も持つ。プロ入り後6年間、浦和一筋の「プリンス長谷部」が世界最強リーグに羽ばたく。
◆長谷部 誠(はせべ・まこと)1984年1月18日、静岡・藤枝市生まれ。23歳。藤枝東高を経て02年に浦和入り。リーグ、ナビスコカップ、天皇杯の全タイトル奪取に貢献。彼の台頭とともに浦和は常勝軍団に成長した。日本代表で6試合出場した浦和のプリンス。177センチ、65キロ。血液型O。独身。
◆シエナ 1904年創立。本拠地はアルテミオ・フランキ(1万5725人収容)。02−03年セリエBで優勝し、03−04年シーズンに創立100年目にして初めてセリエAに昇格。その後は03−04年13位、04−05年14位、05−06年14位、06−07年15位と4季連続でセリエAに残留している。セリエB優勝以外の過去のタイトルは無し。パオロ・デルーカ会長。 <!--- __entry_body_end__ --->
- 事務局に通報しました。
chat コメント 件