【スポーツコラム】ザスパ草津は草津で試合をしていなかった？チーム名とホームスタジアムの関係・・・

J2リーグのザスパ草津が、来年からチーム名をザスパクサツ群馬にするようですね。

チーム設立当初は、群馬県草津町を本拠地としていたものの、草津町内にＪリーグを開催できるスタジアムがなかったため、ザスパのホームゲームは、前橋市の正田醤油スタジアム群馬でほとんど開催されていたのが現実です。

そこでチーム名を「群馬」にして、群馬県内に愛されるクラブにしていこうという気持ちがあるのでしょう。
新たなチーム名のもと、来年も頑張って欲しいですね。

実はスポーツ界では、ザスパ草津のように、チームの名前と、ホームスタジアムの場所が違っているということは、決して珍しいことではないのです。

今回はザスパ草津のように、チーム名とホームスタジアムの場所が違うチームを紹介してみたいと思います。

＜ニューヨーク・ジャイアンツとニューヨーク・ジェッツ＞

アメリカのプロアメリカンフットボールリーグ（ＮＦＬ）に所属しているニューヨーク・ジャイアンツとニューヨーク・ジェッツは、ニューヨークではなく、マンハッタンから数十キロ離れたニュージャージー州イーストラザフォードにあるメドゥランズ・スタジアムをホームスタジアムに使用しています。

両チームとも、ニューヨークにあったスタジアムを使用していた時代があったのですが、現在はそこから離れたためニューヨークは名乗れないはずなのですが、「ニューヨーク」という名前のブランドを捨てたくなかったためか、今でもニューヨークを名乗っています。

＜チェルシーは、チェルシーではない？＞

イングランドのプロサッカーチームであるチェルシーのホームスタジアムは、ロンドン・チェルシー区ではなく、隣にあるロンドン・フルハム区にあり ます。

しかしながら、フルハムには既にフルハムＦＣというチームが存在したため、隣にあるチェルシーを名乗ったのだろうと言われています。

＜番外編：ガンバ大阪は、ガンバ吹田でなければいけなかった？＞

ガンバ大阪は、本当ならばガンバ大阪と名乗ってはいけなかったという事実をご存知でしょうか？

Ｊリーグができた当初、チーム名に付ける地域は、市町村でなければ認められていない時代があったのです。

ガンバ大阪のホームスタジアムである万博記念競技場は、大阪市ではなく吹田市にあったので、本当ならばガンバ吹田でなければいけなかったのです。

ところが、当時Ｊリーグのチェアマンを務めていた川淵三郎が、万博記念競技場の場所が吹田だとは知らずに、大阪市にあるものだと勘違いしてしまったため、ガンバ大阪という名前を認めてしまったのです。

尚、現在はルールが変わり、都道府県の使用が認められています。

＜細かいことは気にするな＞

今回紹介したチーム以外でも、チーム名とホームスタジアムが違うチームはたくさんあります。

チーム名に、都道府県のような広い地域名を使用すればよいのですが、市町村区のように、小さい名前を使用したチームがホームスタジアムを移転するときに、わざわざ名前を変えるのも面倒だというチームが多かったからでしょう。

細かいことを言っていたらきりがありませんし、これはこれで良いのかもしれませんね。