【スポーツコラム】正月は天皇杯決勝!未だに残っている初代優勝チーム

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    2012年12月28日 22:31 visibility104

サッカーファンにとってのお正月の楽しみの一つは、やはり天皇杯でしょう。

長い歴史を持つ天皇杯ですが、初めて天皇杯が行われたのは1921年。当時は「ア式蹴球全国優勝大会」と呼ばれていました。
(「ア式蹴球」という言葉に違和感がある人も多いと思いますが、当時はサッカーのことを「ア式蹴球」、ラグビーのことを「ラ式蹴球」と呼んでいました。)

その当時に優勝したチームは「東京蹴球団」というチームなのですが、実はそのチームがまた存在しているということをご存知でしょうか?

<イングランドの勘違いから始まった天皇杯>

天皇杯の原点となったア式蹴球全国優勝大会ですが、実はイングランドサッカー協会の勘違いから大会が開始されたものだったのです。

イングランドには、現在も開催されている世界最古のサッカー大会、FAカップという大会があります。

1910年代には、日本で地域ごとにサッカー大会が行われていましたが、全国大会は行われていませんでした。

ところが地域ごとに行われているこの大会を、イングランドが全国大会と勘違いしたようで、それならば日本の全国大会の優勝者にもFAカップをあげようということで、日本にFAカップが日本のサッカー協会に届けられたのです。

思ってもいなかった贈り物に日本のサッカー協会は大慌てし、急遽日本のサッカーの全国大会をつくろうとなったのが、この大会の始まりだったので す。

そして、その大会に優勝したのが東京蹴球団でした。

<東京都の2部リーグに残っている>

第一回大会に優勝した東京蹴球団は、アマチュアチームとして現在も存続しています。

Jリーグよりはるかに下の、東京都2部リーグにそのクラブは存在します。

プロチーム化されることはおそらくないと思われますが、1917年に創設されたという日本最古のクラブチームです。

イングランドやスペインでは設立100周年を迎えたクラブがたくさんありますが、日本にはまだありません。

5年後もこのチームが存続すれば、日本にもやっと設立100周年を迎えるクラブの誕生となります。

決して表舞台にでることはないと思いますが、彼らの今後の活躍を見守っていきたいですね。





































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