2014:J2:33節:A:vsコンサドーレ札幌「ミスで自滅し今季ワーストゲーム見える空中分解の危険性」その3

H:札幌:3-1:39都倉 賢(34工藤 光輝)

経過

19石井 謙伍が、大きく前方にクリア。
19久木田 紳吾と39都倉 賢が競り合うも39都倉 賢が、スペースへ落とす。
そこに34工藤 光輝が、走り込む。
10千明 聖典が、対応するもスピード及びフィジカル的に何も出来ぬまま独走を許す。
スペースに19石井 謙伍が、入って行こうとする。
17島田 譲の並走していたものの間に合わないとみた19久木田 紳吾が、39都倉 賢のマークから19石井 謙伍のスペースを消す動きに切り替える。
しかし、それを見た34工藤 光輝が、絶妙な浮き球のクロスを入れる。
ドフリーで、待っていた39都倉 賢が、ダイレクトで、合わせるだけのシュート。
GK1中林 洋次の前で丁度バウンドし、1中林 洋次の上を超えていき、これが決まって得点。

コメント

最後前がかりになった所で、カウンターで、沈んだ。
ミスらしいミスは無かったが、ウィークポイントが、出ての失点。
19久木田 紳吾の空中戦の弱さ。
10千明 聖典のフィジカルの弱さ。
最後1中林 洋次のGKとしての身長の低さ。
数的に厳しい状況を突かれての痛すぎた失点。

4、試合から見えるポイント

4-1:ストレスに感じてしまう攻撃

50上田 康太が、怪我で、欠場しているとはいえ、パスでの崩しで、最後まで行けない。
ロングパスの回数も多く、足元へのパスが、少ない。
良い時の岡山は、足元のパスをしっかり出すことが出来ていたが、それが出来ない。
恐らく今まで、それを見ていただけに今の岡山のサッカーを見ていたらストレスを感じてしまうだろう。

4-2:今までの攻撃が出来ない理由

ストライカータイプの選手を3人を並べている事で、下がって受けに来る選手が居ない。
これにより、DHとSTとの距離が空いている。
必然的にそこを通すためロングパス主体になる。
足下に入れるグラウンダーのパスは、浮き球のパスと比べてロングパスより成功率が落ちるし、難しい。
恐らく今の岡山で、通せるのは、50上田 康太のみ。
そのため現状の3トップで、やればこの試合の様に不味い攻撃になる。
8石原 崇兆や20妹尾 隆佑の欠場が、かなり痛い。
彼らのどちらかが居るだけで、大きく違う。

4-3:空中分解の危険性

正直かなり危険な状態にあります。
愛媛戦と札幌戦と自分たちのサッカーが、出来ないまま引き分けと敗戦。
途中変則的システムの時間は、良い攻撃が出来たものの自分たちの戦いが、出来なかった。
これは、紛れもない事実。
怪我の功名で、転機を迎えて、流れを変えたものの今度は、逆に欠かせない選手が増えた。
そういった選手が、怪我で抜ければ戦力が、ダウンする。
その結果この試合の様に自分たちのサッカーができない。
そういった事態になりつつある。
選手構成もストライカータイプを多数抱えていることも問題。
バランスが非常に悪く選手層が、薄い。
それが、この結果に繋がっている。
結局所サッカーは、非常にデリケート。
少しの変化が、ここまでサッカーを悪くする。
だからこそ今居る選手を上手く使う必要がある。

4-4:迷走に待ったなし

やはりチームが、良い時というのは、負けた時でも次への期待感を持てる。
しかし、今どうすれば良いのかを監督も選手もサポーターも分からない。
そういった状況にある。
柔軟なチーム作りというのを進めていれば、システムチェンジを開始から出来る。
ただ、岡山は、試合途中での4バックを採用する程度で、基本的に手段が少ない。
だからこそ長い間迷いなく戦えたものの開幕当初にそのサッカーに行き詰まりが、生まれていた。
それを今までと違う選手起用と補強などで、そういった状況を打破した。
しかし、そのサッカーを支えた選手たちの欠場。
次の試合も低調な内容ならここから急失速でのPO圏からの離脱も十分ありえる。

その4に続く。

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