対ヤクルトを考えた時の巨人のFA人的補償プロテクト選手を予想する.

 とにかく気分の悪い「ヤクルト:相川捕手のFAでの獲得」ですが,どうも本気のようなのでプロテクト選手(28名)を考えます.何で,こんなに気分が悪いかというと,巨人の編成(および1軍首脳陣)の自軍の2軍に対する評価が低すぎることがわかるからです.まあ,一岡のように,巨人から出て行った方が,幸せになる(1軍で野球が出来る)可能性が高いと考えて作業をやります.

 今年のドラフト指名選手や外国人選手は,FA人的補償の対象外です.以上を除くと,巨人の現時点での支配下登録選手は54名です(育成選手も対象外).

まずは,チームの中軸選手から

投手:8名
 右:菅野・澤村・西村健・大竹・小山
 左:内海・杉内・山口
捕手(1塁手?):1名
 阿部
内野手:3名
 坂本・村田・片岡
外野手:3名
 高橋由・長野・亀井

ここまでで15名

次に期待の若手から
投手:3名
 右:宮國
 左:今村・高木京
捕手:1名
 小林
内野手:1名
 中井
外野手:2名
 大田・橋本

ここまでで22名

以上から漏れている主な選手

投手
 右:田原誠・福田・久保・笠原・江柄子・香月・土田
 左:松本竜・公文・阿南・青木
捕手
 加藤・鬼屋敷・實松・河野
内野手
 大塁,寺内・坂口・辻・藤村・井端
外野手
 鈴木尚・立岡・隠善・矢野・松本哲・横川


ここからはヤクルトの補強ポイント(投手・遊撃手)を考えた上でのプロテクトということになります.相当悩ましいですが,球団編成になったつもりで以下のように選びました.

投手:4名
 右:久保・香月
 左:松本竜・青木
内野手:2名
 寺内・辻

最終的に漏れた主な選手
投手
 右:福田・土田・江柄子・田原誠・笠原
 左:公文・阿南
捕手
 加藤・鬼屋敷・實松・河野
内野手
 大塁・坂口・藤村・井端
外野手
 鈴木尚・立岡・隠善・矢野・松本哲・横川

・まず,捕手・外野手から追加で誰も選ばなかったのは,今回の件で,捕手・外野手の控え選手に対する球団編成側の評価が非常に低いことが分かったからです.鈴木尚については異論があると思いますが,ヤクルトは代走のスペシャリストよりは,投手か遊撃手を取りに来ると判断しました.藤村も「遊撃手としては魅力が薄い.」と判断して外しました.
・右投手は,今季の1軍登板数から,久保・香月を入れました.私の趣味なら,田原誠・笠原ですが,今回のFA補強が,目先の事しか考えていないように思えるからです.
・左投手は,左リリーフで登板数の多い青木と,ドラ1で成長の兆しが見える松本竜を選びました.私の中では,将来性を加味して公文>青木なのですが,右投手と同様に,編成の評価は逆だろうと予想しました.
・内野手は寺内は当然です.2軍でずっとショートを任せている辻を切ることは流石にないと考えて,辻を残しました.
・このリストにご意見のある方は当然いらっしゃると思うので,自分ならこうするというコメントは歓迎します.
 

*この作業をやっていて思ったのは,FAのような(補償選手に関して)相手任せではなく,トレードで何とかならなかったかということです.ヤクルトは,中村捕手の台頭で,ベテランで高額な年俸の相川捕手(38才,1.1億円)の処遇に困っていた筈です.しかも,ヤクルト側も捕手層が厚いとは言えないので,巨人側から,交換相手として「捕手+若手投手1名(または若手内野手1名)」の申し入れがあれば,受ける可能性は十分あったと思うのです.相川捕手は,FA権を持ったままの移籍となりますが,相川捕手も自分の年齢を考慮するだろうし,巨人側としても相川捕手に対しては2年程度しか期待していないはずですから,その問題はクリアできたでしょう.率直にいって,(阿部の1塁手本格転向が急に決まったせいがあるにしても)巨人編成の能力の低さを感じますね.





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