巨人:加治前について

加治前(27才、2007年ドラ4、5年目)
今年の成績:47試合68打席、打率242本塁打0打点8、出塁率284OPS558

2011年の成績:6試合9打席、打率222本塁打0打点0、出塁率222OPS444
2010年の成績:4試合4打席、打率000本塁打0打点0、出塁率0、OPS0
2009年の成績:14試合7打席、打率000本塁打0打点0、出塁率0、OPS0
2008年の成績:35試合39打席、打率229本塁打2打点2、出塁率270、OPS699

 プロ初打席サヨナラ本塁打男(2008年)も、それ以降はほとんど成績らしい成績を残せていなかったのが、今年は結果を出したことがわかる。
 上記の成績をみてもわかるようにデビューは派手であったが、元々地味な選手である。守備・走塁も1軍の外野手として水準には達しているが突き抜けているわけではない。今年目立ったのは選球眼の向上である。きわどいボールは選びあるいはファールして自分の狙い球を待てるようになった。8打点中のうち、4打点が勝利打点というしぶとさで、シーズン前半は右の代打の1-2番手としてチームを支えた。
 ただ、同じ右の外野手である矢野(32才)ほどの派手さ(と人気)がないのが辛いところで、事実、ケガで出遅れた矢野が台頭すると入れ替わるように8月に2軍におちて、それ以降の昇格はなかった。
 1軍に右の控えの外野手3人は不要なので、矢野または谷(39才)の牙城を崩さなくてはならないが、原さんの「谷愛」は深く、谷もしぶとく成績を残すのでなかなか大変である。加えて、大田(22才)が右の外野手として参戦してきたので来年も厳しい戦いが待っている。

 イースタンの試合を見ていると、1打席1打席を実に丁寧に打っていることがわかる。おそらく練習態度も真面目なのだろう。東海大出身とはいえ、ドラフト下位での指名であり育成本流ではない選手が、2軍でコツコツと力をつけ1軍の戦力になってきたわけで、個人的には非常に応援している選手である。来年も頑張って、なんとか1軍にしがみついてほしい。

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