巨人の捕手・野手年齢分布と2013年ドラフト(2013年1月17日版)

巨人捕手・野手年齢分布(年齢計算は2013年末)
*は左打者,()は育成選手.青はレギュラー,緑は対抗,赤は新戦力

捕手
 大黒柱の阿部が34才.3年程度以内に阿部の後継を考えておく必要がある.しかし,対抗(準レギュラー)の實松・加藤も32才で,それ以外の捕手の力がかなり落ちるというのが実情である.トレードで楽天から井野を取ったが,井野もどちらかというと守備型の捕手でレギュラー捕手は無理のように思う.市川は打撃はよいが腰痛持ちで守備に課題がある.鬼屋敷も打撃はよいが3年経過してなお守備に大きな課題がある.ということで,現在の若手捕手で将来のレギュラー捕手になれそうなのは,昨年に育成から支配下になった河野だと私は思っているが,今は,打撃に悩んでコーチから「右打席で打ったら?」などと言われているらしい.阿部の後釜育成のために,2009年に,市川・鬼屋敷・河野の3捕手をドラフト(育成ドラフト)で獲得したわけだが,3年経過して,阿部どころか,實松・加藤を脅かす所にも達しておず,今までの所,育成がうまくいっているとは言い難い.
 
 
34:阿部*
33:
32:實松・加藤
31:
30:井野
29:
28:市川
27:
26:
25:
24:
23:
22:鬼屋敷・河野*
21:
20:(芳川)
19:



野手
 35才以上にレギュラー・準レギュラークラスの選手を6名抱える構成は決して「若いチーム」ではなく世代交代が必要である.野手として働き盛りの30代前後と,24才前後のところの世代に多くの選手がいる.25才以下の選手が,35才以上の選手達から準レギュラーの座を奪い取る(引導を渡す)ようになることがチームとしては望ましい.
 

40:小笠原*・谷
39:
38:高橋由*
37:古城*
36:
35:石井*・鈴木尚
34:
33:村田・矢野
32:脇谷*
31:亀井*
30:ボウカー*・ロペス・寺内・高口
29:長野・松本*・隠善*・横川*
28:加治前
27:
26:
25:坂本・(荻野*)・(丸茂)
24:中井・藤村*
23:大田・立岡・橋本*・大塁・坂口・(松富)
22:
21:(和田)
20:高橋洸
19:辻*

ドラフトでの今後の補強について
 昨年のドラフトで東海大の伏見捕手を獲得しなかったのは,同選手の評価があまり高くなかったのと,野手(特に内野手)の補強の方が優先されたためだろう.ただし,今年のドラフトでは,井野以下の若手捕手が相当成長しない限り捕手の獲得があると思う.
  また,30才以下の若手野手では,右の強打者タイプはロペス・長野・加治前・坂本・中井・大田・坂口と人材がそろっているが,左の強打者タイプは,ボウカー・横川・辻程度で,橋本をいれても層は薄い.王-淡口・柳田・山本功-吉村・駒田-松井秀・高橋由-阿部と連綿と続く左の生え抜き強打者を見てきた私にとっては寂しい限りである.
 右投げ左打ちの強打者タイプである大阪桐蔭の森捕手は,個人的には,巨人の補強にとって「ど真ん中」の選手だと思う.

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