2/14 巨人紅白戦：投手評価

　たまたま沖縄で仕事があり，飛行機までの時間があったので，（空港に近い）沖縄セルラースタジアム那覇で紅白戦を見てきました。巨人のゲームの今年の初観戦です。

紅組の捕手・野手が

1番（ショート）大塁，2番（ライト）隠善，3番（セカンド）脇谷

4番（レフト）ボウカー，5番（DH）石井，6番（ファースト）横川

7番（サード）古城，8番（捕手）市川（６回から河野），9番（センター）鈴木尚

で投手が「松本竜*・福田・西村・岸*・江柄子」でした(*は左投手）。

白組は

1番（レフト）大田，2番（センター）松本哲，3番（DH）高橋由

4番（ファースト）ロペス，5番（ライト）矢野，6番（サード）中井

7番（捕手）実松（6回から加藤），8番（セカンド）藤村，9番（ショート）寺内

で投手が「笠原・香月・野間口・今村*・一岡」でした。

試合は，終盤紅組が白組の一岡を打ち込んで5-1で勝ちました。

まずは投手の評価です。

特に良かった投手：3名

・松本竜*

　紅組の先発で2回を1四球無安打無失点。直球が140km/h弱，スライダーが120km/h，チェンジアップかシュート（あるいは噂のドラゴンスクリュー？）が120km/h，余裕のあるときに投げるカーブが100km/h。直球・変化球ともに制球がよく，カウントが悪くても変化球でストライクが取れた。牽制も見事で大田を刺した。オープン戦でも先発テストがあるのではないか。

・香月

　2回をパーフェクト。。直球とシュートが135km/h程度，カーブが110km/h。カットボール130km/h程度。直球・変化球とも制球良く，左打者も苦にしなかった。攻め方も多彩でこの日投げた投手の中では1番の出来と思えるほど。私は香月を低く評価していたが認識を変えるべきと思った。

・西村

　1回をパーフェクト。直球が144km/h，スライダーが120km/h。直球は威力と角度があり，今日投げた投手の中で一番だった。直球主体になげて3者凡退。昨年の終盤は調子を落としたがこれなら今年もセットアッパーか抑えでやってくれそうだ。

まずまずだった投手：3名

・野間口

　1回を１安打無失点。直球が135km/h程度でシュートが130km/h。球に切れはあるが制球が悪い。いつもの野間口。

・福田

　2回を2安打無失点。直球が140km/h台前半で球威があった。スライダーが120km/hでフォークも120km/h。球威はあったが制球が今一つで困った時はスライダーという良くも悪くも福田らしかった。

・江柄子

　2回を1安打無失点。140km/h程度の直球とスライダー・カーブ。球威は今一つで，制球も今一つなんだよな。もう少しコントロールを向上させてほしい。

今一つだった投手：3名

・笠原

　白組の先発。最初を見ていなかったので定かではないが2回を2安打（？）1四球で1失点。直球が140km/h台前半，カーブが105km/h位，チェンジアップかシュートが120km/h位。スピードはあるが制球悪くまとまりに欠けた。

・今村*

　2回を2安打1四球無失点。直球が135km/h，カッと気味のボールが130km/h，スライダーが110km/h，カーブが90km/hと緩急はつけられるが球威不足。制球も今一つ。投球のテンポが非常に悪かった。

・岸*

  2回を1安打（本塁打）1四球で1失点。評価は△。130km/h前半の直球とスライダーおよびチェンジアップらしい球を投げる。テンポ良く低めにボールを集めるが，球威不足。高橋由にインコースのストレートを完璧にうたれてライトに本塁打された。勝ちパターンの中継ぎとしては厳しい。

駄目だった投手

・一岡

　2回を7安打1四球3盗塁で4失点。。直球は140km/h台前半，スライダーが120km/h，フォークらしい球があったが全く変化しないか低めのくそボール。直球でストライクが取れず，置きにいった直球を狙い撃たれた。スライダーでストライクが取れたがそれも狙い打たれた。その上，ランナーがまるで見えていなくて走られ放題で3盗塁。また，打者を恐れているのか何度も間を外していて，去年の一岡の面影はなかった。もう一度チャンスをもらえるかどうか・・

まとめ

　今日投げた左の3投手で1軍で使いたいと思わせたのは松本竜のみ。原さんは，左の中継ぎで使えそうな投手が出てくれば，高木京を先発に回したいようだが，高卒2年目の松本竜をきつい中継ぎに回すのは無理だろう。高木京引き続き中継ぎで使い，松本竜に先発テストをする方がよいと思う。実際，去年1年間は，そういう形で松本竜を育ててきたのだから。繰り返しになるが，今村も岸も，勝ちパターンの中継ぎで使うには現状では球威不足だと私は思う。

　西村が順調なのは朗報。また，香月が使えそうなのも大きい。去年の福田のポジションを（福田と）争うことになりそう。

　一岡は残念だった。最初は例の声も出ていたが，打たれるにつれて声もでなくなったように思う。