捕手としての阿部の成長

率直にいって,阿部の捕手としての守りの部分についてはあまり評価していなかった。バッティングがあれだけすばらしいので,そこそこ守ってくれればよいと思っていた。でも,上原再登板の時の阿部のキャッチングにおける江川の解説で「あれ,阿部ってこんな気配りのできる捕手だったんだ」と思い直し,クルーンのフォークが取れない(第2捕手の)加藤の状況を知り,「阿部の代わりに,クルーンのフォークが取れるキャッチャー」(推定)ということで横浜の鶴岡を五輪直前にトレードでとったあたりから,阿部の捕手としての評価が私の中で上昇し始めた。そして,13-14日の対ヤクルト戦における阿部の守備で,その評価は(私の中で)不動のものとなった。シンノスケありがとう。そして,今まで捕手としてのあなたを評価していなくてごめん。昨日も一昨日も,あなたが捕手でなければ試合は負けていた。それが明らかになった今,「阿部を1塁や外野にコンバート」という繰り返されるうわさ話はなくなっていくだろう。それも,「打てる捕手」だからというのではなく,「打てて守れる捕手」「投手陣に信頼される捕手」だからという理由で。

 クルーンのワンバウンドのフォークを身体で止めてケガをしたにもかかわらず,その次も同じフォークを要求し打者を三振に切ってとるなんて「男」だぜ,シンノスケ!

 

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