巨人が1点差試合に強くなった理由

 昨年12勝24敗だった1点差試合が,今年はオールスター前までで13勝7敗とのこと。ただし,6月4日の交流戦以降が9勝3敗なので、それまでは4勝4敗だったわけで,接戦に強くなったのは,最近の事である。
 接戦に強くなったのは,ボロボロだったリリーフ陣が使えるようになってきたからだが,それでも,リリーフ防御率は3.92で,セリーグでは最下位である。実際,確実に計算できるのは中川(防御率1.52)くらいで,病み上がりで当板数の少ないマシソン(同0.00)を除くと,大竹(3.24),田口(4.60),沢村(3.43),鍵谷(9.00)といった投手をやりくりして勝っている。かつてのスコット鉄太郎(マシソン・山口鉄・西村健)のような安定したリリーフ3投手がいるわけではないのに,結果をだしているのは,投手のその日の調子をよく把握して当板させている宮本・水野・三澤コーチの手腕と考えるべきだろう。
 2019年度からの原政権で,上記3コーチの経験のなさを心配したがそれは杞憂だったようだ。三澤については知らないが(*),水野も宮本も,コーチになる前の時点で,評論家(番組キャスター?)として2軍も含めて,巨人の投手をよく見てきてたのが生きている気がする。
 高橋前監督時代には抑えにしていた山口俊を先発に戻したこと,中継ぎでも結果の出なかった桜井を先発で試したこと,逆に田口をリリーフで使ったこと,大竹をリリーフで使ったこと等もいずれも,選手をよく見ていなければできなかったことだと思う。

 宮本・水野・三澤コーチに「あっぱれ」をあげたい。

*三澤は、2017年から2軍の投手コーチやってました。  

chat コメント 

コメントをもっと見る

通報するとLaBOLA事務局に報告されます。
全ての通報に対応できるとは限りませんので、予めご了承ください。

  • 事務局に通報しました。