☆2011夏 ～陸路での白河の関越えまであとひとつ～

～ＡＢＣ朝日放送の実況風に (個人的にはこうなって貰いたいです…)～
「1915年第一回夏の大会で秋田中学が準優勝を成し遂げてから、大正、昭和、平成と元号が変わり、その間、夏は三沢高校、磐城高校、仙台育英高校、東北高校が深紅の優勝旗の白河越えに挑みましたが、惜しくも涙をのみました。春は仙台育英高校と花巻東高校が紫紺の優勝旗に挑みましたが、あと一歩およびませんでした。そして93回目を迎えたこの夏、ついに、ついに、みちのくに悲願の大旗が渡りました。あの震災から5ヶ月、この優勝旗は東北復興のシンボルとなり、東北勢の一番長い夏として後世まで語り継がれることでしょう！」

白河の関とは、福島県南部の白河市にあり、奥州三古関のひとつに数えられ、奈良時代から平安時代頃に機能していた国境の関で、蝦夷(えみし)の南下や人、物資の往来を取り締まる機能を果たしていたと考えられています。その後、律令制の衰退とともにその機能を失いましたが、『歌枕』(和歌の名所)として文学の世界で都人の憧れの地となり、能因や西行、松尾芭蕉など時代を代表する歌人・俳人たちが多くの歌を残しています。
高校野球において、甲子園大会にて東北地方の高校が優勝して優勝旗を持ち帰ることを『白河の関越え』と言っていました。2004年に南北海道代表の駒大苫小牧高校が優勝した際、『津軽海峡越え』と言われたことから、我々マスコミ業界では、東北地方の高校が優勝することを『陸路での白河の関越え』と表現するようになりました。

以下は、今大会までに春夏合わせて甲子園に出場を果たし、『陸路での白河の関越え』を夢見た東北6県の学校です。

＜青森＞
青森山田高等学校(11回)
光星学院高等学校(10回)
青森県立八戸高等学校(7回)
八戸工業大学第一高等学校(6回) 
青森県立弘前実業高等学校(5回)
青森県立弘前工業高等学校(5回)
東奥義塾高等学校(4回)
青森県立青森高等学校(4回)
青森県立青森北高等学校(3回)
青森県立三沢高等学校(3回)
官立青森師範学校(2回)
青森県立三沢商業高等学校(1回)
青森県立木造高等学校(1回)
青森県立青森商業高等学校(1回)
青森県立弘前高等学校(1回)
青森県立五所川原農林高等学校(1回)

＜岩手＞
岩手県立福岡高等学校(10回)
岩手県立盛岡第一高等学校(9回)
一関学院高等学校(8回)
盛岡大学附属高等学校(8回)
花巻東高等学校(7回)
専修大学北上高等学校(6回)
岩手県立一関第一高等学校(6回)
岩手県立盛岡商業高等学校(6回)
岩手県立黒沢尻工業高等学校(4回)
岩手県立宮古高等学校(3回)
岩手県立花巻北高等学校(3回)
岩手県立盛岡第三高等学校(2回)
岩手県立大船渡高等学校(2回)
岩手県立盛岡工業高等学校(2回)
岩手県立遠野高等学校(2回)
盛岡中央高等学校(1回)
岩手県立釜石高等学校(1回)
岩手県立盛岡第四高等学校(1回)
岩手県立久慈東高等学校(1回)
岩手県立高田高等学校(1回)
岩手県立久慈高等学校(1回)
岩手県立花北青雲高等学校(1回)
岩手県立宮古水産高等学校(1回)
岩手高等学校(1回)

＜秋田＞
秋田県立秋田高等学校(24回)
秋田市立秋田商業高等学校(21回)
明桜高等学校(13回)
秋田県立金足農業高等学校(8回)
秋田県立本荘高等学校(4回)
秋田県立能代高等学校(4回)
秋田県立秋田中央高等学校(4回)
秋田県立秋田工業高等学校(3回)
能代市立能代商業高等学校(3回)
秋田県立大館鳳鳴高等学校(1回)
秋田県立横手高等学校(1回)
秋田県立大曲農業高等学校(1回)
官立秋田師範学校(1回)

＜山形＞
日本大学山形高等学校(18回)
酒田南高等学校(10回)
東海大学山形高等学校(9回)
山形県立山形南高等学校(5回)
山形県立山形東高等学校(5回)
鶴岡東高等学校(4回)
山形県立山形中央高等学校(2回)
羽黒高等学校(2回)
山形県立新庄北高等学校(2回)
山形県立鶴岡工業高等学校(1回)
山形県立米沢工業高等学校(1回)
山形県立酒田工業高等学校(1回)
山形県立酒田東高等学校(1回)
山形市立商業高等学校(1回)

＜宮城＞
東北高等学校(40回)
仙台育英学園高等学校(31回)
仙台市立仙台商業高等学校(4回)
宮城県仙台第二高等学校(3回)
宮城県仙台第一高等学校(3回)
宮城県利府高等学校(1回)
宮城県一迫商業高等学校(1回)
宮城県仙台西高等学校(1回)
仙台市立仙台高等学校(1回)
東陵高等学校(1回)
宮城県気仙沼高等学校(1回)
宮城県白石高等学校(1回)
宮城県石巻高等学校(1回)
宮城県古川工業高等学校(1回)

＜福島＞
学校法人石川高等学校(12回)
福島県立福島商業高等学校(11回)
聖光学院高等学校(10回)
福島県立磐城高等学校(9回)
日本大学東北高等学校(7回)
福島県立双葉高等学校(3回)
帝京安積高等学校(2回)
官立福島師範学校(2回)
福島県立光南高等学校(1回)
福島県立安積高等学校(1回)
福島県立平工業高等学校(1回)
福島県立清陵情報高等学校(1回)
福島県立郡山高等学校(1回)
福島県立福島北高等学校(1回)
福島県立郡山北工業高等学校(1回)
福島県立保原高等学校(1回)
福島県立会津高等学校(1回)

以上です。