#232 熱中症にならないために!!! ①



 

連日「熱中症による死亡事故」が報道されていますが、どうしたら熱中症にならないのか?まとめていきたいと思います。




29日午前9時45分頃、新潟市秋葉区の公園脇の斜面で、県立新津高校野球部の1年の男子生徒(16)がユニフォーム姿で倒れ、死亡しているのを警察官に発見された。

 






















































 

28日の部活動のランニング中に熱中症で倒れて、死亡した可能性があるとみて調査中であるが‥

 

 

同日28日、山形市内でも部活動の練習をしていた男子生徒(17)が熱中症とみられる症状を訴えて病院に運ばれ、30日朝になって死亡しました。

 






















































 

死亡したのは、山形市の県立山形中央高校の2年生で17歳の男子生徒です。



男子生徒は28日午前中、市内の公園横の坂道でラグビー部の練習をしていたところ、突然、体調不良を訴え、病院で手当てを受けていました。

 

 

そのあと容体が急変、30日午前4時前に死亡が確認されたようです。





連日、残念なニュースが続きますね…

 

 

 

 

人間の体内の60%を占める水分をきちんと摂取することは、競技のパフォーマンス能力を最大限に引き出すためにも非常に重要であり、水分補給を怠ると…ついには前事例のように、生命にまで影響を及ぼしてしまいます。

 

 

また、熱中症は夏だけでなく…春から秋にかけて、気温・湿度の高い日であればいつでも起こりやすく、前記のように毎年死亡事故が報告されています。



しかし、熱中症は他のスポーツ傷害などと違って、明らかに予防できる障害です。

 

 

「喉が乾いた」と感じた時点で、人間の身体はすでに相当量の水分を失っています。

熱中症についての正しい知識を身につけ、適切な水分摂取を行うことが一番効果的な予防法となります。

 






















































 

 

熱中症について、以下にまとめます。

 

 

 

~ 熱中症とは?

 



高温な環境が原因となって発生する障害を総称して「熱中症」と言います。



スポーツなどの運動をすると筋肉などから熱が発生し体温が上昇します。

激しい運動中に身体から発生する熱の量は、安静にしている時の10倍以上になると言われており、体温の上昇に伴い皮膚の血管が拡張し、そこを流れる血液の量が増えます。

 

また汗も出て、余分な熱を身体の外に放散させます。これらの生理的仕組みによって、体温はほぼ一定の範囲内に保たれます。

 

ただし、高温の環境下では、これらの仕組みが正常に働かなくなることがあります。大量に汗が出ているのに水分を補給しないでいると‥身体は脱水状態となり、体内を循環する血液の量は減り、熱の放散まで減ってしまうことになるのです。

 

 

このような状態が「熱中症」です。(その程度と種類は、次回説明します)

 

 

頭痛・めまい・吐き気がする、筋肉がつる、などの症状は、熱中症の危険信号です。

重症になると、死に至る可能性もあり、予防法を知って対策をすれば防ぐことができます。

 






















































 

 

<熱中症になりやすい人>


 

体の大きい人

これは肥満気味の選手に限らず、筋肉質な人の場合にもあてはまります。重いものを動かす時には大きなエネルギーが必要という物理の法則を思い出してください。

 

 

年齢層の若いもしくは高齢の人

体がまだ未発達の段階の選手、あるいは体力が衰えてきている選手には注意が必要です。

 

 

体調の悪い人

風邪などを引いていて体調が万全でない選手、あるいは下痢をしていて脱水症状気味の選手は熱中症に陥る危険性が高くなります。

 

 

過去に熱中症を経験したことがある人

一度でも熱中症を経験している選手は、上記のなんらか、もしくは他の理由で脱水症状になりやすい体質のはずです。十分注意し、再発は避けましょう。


 
























 

 

<予防ガイドライン>

 

環境条件を把握し、それに応じた練習、水分補給を行う。

 

 

 

練習時間をずらす

日中の一番暑い時間帯は避け、早朝か夕方に切り替える。

 

 

水分補給

運動前数時間かけてなるべく沢山の水分を少しずつ摂取、運動中は15~20分おきに150~300mlの水分を摂りましょう。

競技終了後の水分補給も忘れずに。運動終了後しばらくたってから熱中症の症状がでることもしばしばあります。

試合などが控えている際は、前の日の晩から水分を多めに摂取すると、熱痙攣などの予防にもなります。

 

 

衣服の工夫

なるべく風通しのよい素材の練習着・ユニフォームを選ぶ。

色は白っぽいものが熱を吸収せず、望ましい。

 

 

メディカルチェック

基礎疾患をもっている人はもちろん、その日の体調(睡眠不足、疲労、下痢、発熱など)も把握しておく。

 

 

運動前後での体重測定

体重の3%以上(例:体重が70キロある人は2.1キロの体重減)が水分で落ちる選手は、他の選手よりも頻繁に水分補給することが必要。

 

 



指導者やトレーナーの監視

練習中動きのおかしい者、顔色の悪い者、頭痛などを訴えてくる者がいたら、必ず休ませる。

 

 

 

今回は、スポーツ中の事故事例もふまえて「熱中症」について、まとめました。

次は、「熱中症の種類や症状」などをまとめてみます(^^ゞ









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