制球力向上へ、新フォームと向き合うダルビッシュ「精密機械」マダックス氏の助言で復調の兆し

  • 2012年09月01日 02:26 visibility68
■四球を気にして揺れる投球スタイル
28日のレイズ戦で7回無失点と好投したダルビッシュ。四球も2に抑えて復調の兆しを見せた

「やまない雨はない」。「明けない夜はない」。

 分かっていても、そうは思えないときがある。

 後半に入ってからのダルビッシュは、その真っただ中にいた。言葉をつなぎ合わせれば、それがよく分かる。

「今までの試合でも少し四球を気にしすぎている。周りからもずっと四球のことを言われて、僕自身も気にしなければ良いものを、より気にしすぎてしまっていた」

 そう話したのは、8月1日のエンゼルス戦で6四球を許したとき。同じ日「別の投手にならなければ」とも発言したが、6日のレッドソックス戦でも崩れると、今度は「(あの発言は)撤回。自分らしくいかないと。こっちに適応しないといけないというのが強すぎた。周りの意見も聞きすぎていた」と話し、揺れる気持ちをさらしている。

 ただ、やはり明けない夜はない。ようやく東の空が明るくなってきた。

 17日、トロント。この日は負け投手となったが、初回に2点を奪われたあとは5回に不運な三塁打を許すまで、14人の打者に対して、1死球を与えたのみだった。

「自信がだいぶ戻って今日は投げられましたし、2ボールとかになっても慌てることなくできている。まあ、ほんとにちょっとずつですけど、前に進んでると思います」

 復調間近――。久々に前向きな言葉が並んだ。

■先発回避の試練も、中10日の先発で好投 しかし、その4日後、そのムードに水が入る。ブルペンで調整中、右足の太ももに張りを覚えたのだ。
 本人は、「ケガではない」と話したが、ロン・ワシントン監督は、大事を取り23日に予定されていた先発を回避することを決めている。

 せっかくリズムをつかみかけたところでの後退。再び試練を課された形だが、「夜明け前が一番暗い」とはよく言ったものだ。中10日の先発となった28日のレイズ戦では序盤こそもたついたものの、5回から7回までに6つの三振を奪い、相手打線を翻弄(ほんろう)した。

「今日は、すごく良かったですし、コントロールも球威もすごく良かった」

 制球そのものは、トロントで自信を取り戻したようだが、今回、球威も戻ったことに手応えを得たよう。その裏には、前日のひらめきがあったという。

「昨日いろいろ考えたことが、今日、しっかりできたかなと思います。それで、球威も戻った」

 “いろいろ考えたこと”に関しては、「それはメカニックなことなので……」と言葉を濁したが、フォームに関して修正点を見つけたことがそのまま結果につながったようである。

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