Russia2対0スウェーデン

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    2008年06月19日 09:14 visibility93






UEFA EURO 2008(TM)準々決勝進出を懸けたグループDの最終戦は18日、
オーストリアのインスブルックで行われ、
ロシアがスウェーデンに完勝し、8強入りを決めた。

初の準々決勝進出
序盤から積極的に攻め続けたロシアは、24分にロマン・パブリュチェンコのゴールで先制すると、50分にはアンドレイ・アルシャフィンが追加点を挙げた。ソ連解体以降、ロシアとしては主要国際大会初となるグループリーグ突破を決め、22日にスイスのバーゼルで行われる準々決勝ではオランダと対戦する。引き分けでも2大会連続のグループリーグ突破が決まる状況にあったスウェーデンは、スピード豊かなロシアのサッカーに対抗できなかった。

アルシャフィンが初出場
両チームは1勝1敗でグループリーグ最終戦を迎えたが、ロシアは得失点差で劣っていたため、準々決勝に進出するには勝利が絶対条件だった。ロシアのフース・ヒディンク監督は、出場停止処分明けのFWアルシャフィンを先発で起用した。ドミトリ・トルビンスキーはベンチスタートとなり、ギリシャを1-0で下した試合からの変更は1選手のみ。一方のスウェーデンは、ひざの負傷で出場が危ぶまれていたズラタン・イブラヒモビッチが先発し、1-2で惜敗したグループリーグ第2戦のスペイン戦と同じ先発メンバーが顔をそろえた。

ロシアが攻勢
開始直後は互角の展開だったが、勝利が必要なロシアがすぐに主導権を握る。13分にはアルシャフィンがフリーでヘディングシュートを放ち、2分後にも、右サイドからのクロスがスウェーデンゴール前を横切った。ロシアは過去5度のスウェーデン戦で勝ち星を挙げたことがなかったが、この日は中盤の素早いプレスと堅守で試合を優勢に進めた。






好調な司令塔
ロシアのヒディンク監督は試合前、アルシャフィンが実戦から遠ざかっている点を懸念していたが、今季のUEFAカップでFCゼニト・サンクトペテルブルクの優勝に貢献した司令塔は、そんな心配をものともしなかった。20分すぎには左足で強烈なシュートを放ち、スウェーデンのGKアンドレアス・イサクソンを脅かした。このプレーで獲得したCKからは、ユーリー・ジルコフがボレーシュート。ボールは惜しくもゴール右に外れたが、次々にチャンスをつくるロシアが先制点を挙げるのは時間の問題だった。

鮮やかな先制点
24分、相手陣の右サイドでボールを奪ったロシアは、アルシャフィンが前方へパスを送る。そしてアレクサンドル・アニュコフと細かいパスをつないだコンスタンチン・ズリアノフが、ゴール前にグラウンダーのクロスを入れると、中央のパブリュチェンコが右足で決めた。ヒディンク監督は攻撃的なサッカーを約束していたが、ロシアは指揮官の言葉通り、1点に満足しなかった。先制した直後も、ディニアル・ビリアレトジノフが二度、鋭いシュートを放つ。また36分には再び右サイドでボールを奪うと、素早いパス回しでゴールに迫り、パブリュチェンコのシュートはポストを直撃。さらにジルコフの強烈なロングシュートがイサクソンを襲った。劣勢に立たされたスウェーデンも、何度かチャンスをつかんでいた。27分のヘンリク・ラーションの豪快なバックヘッドは、クロスバーを叩く。また前半終了直前に、フレドリク・リュングベリと、イブラヒモビッチがつかんだ絶好機も、ロシアのGKイーゴリ・アキンフェエフにセーブされた。

後半開始直後に加点
前半に多くの得点機会を得ていたロシアは、後半の最初のチャンスで追加点を挙げた。スウェーデンのFKのボールを奪うと、鮮やかなショートパスで攻め上がる。最後は左サイドからジルコフがゴール前のアルシャフィンへ渡り、ロシアの10番は右足でゴール隅に決めた。予想外の展開に落ち着きを失ったのか、スウェーデンの反撃は精彩を欠く。イブラヒモビッチとヨハン・エルマンデルが放ったシュートも、アキンフェエフに難なくセーブされた。

快挙達成
終盤もロシアに追加点のチャンスが次々に生まれた。アルシャフィンが単独で抜け出し、あと一歩でオウンゴールという場面をつくる。さらに試合終了直前にはズリアノフのシュートがポストに阻まれた。それでも、ロシアの選手たちが(ソ連解体以降)同国初の準々決勝進出を喜ぶには2点で十分だった。

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