（非野球）死のスイッチ

私はまだ人生を17年しか生きていませんが、今回の件については印象に残り、かつ、日本の中の暗い一部を知ってもらいたいので、この日記を綴らせていただきます。

私の祖父は、現在入院中です。数年前から認知症の症状が見え隠れするようになり、祖母だけでは介護できなくなったため、1年ほど前に長年住み慣れた家から管理の行き届く環境のマンションに引っ越しましたが、そのマンションでの生活の中でも絶えず症状が進み、祖母の負担が増えてしまうために半年前、介護施設に入居しました。

私は（当然ながら）施設選びには全く携わっていないのですが、親は長い間、苦労して施設を探したそうです。その苦労して決定した入居先は比較的新しい施設で、応対が良かったり、施設内環境が良いからという理由で決めたようですが、新しい事もあって評判などは殆どありませんでした。

祖父は非常に活発な人で、よく動き回りますし、よく喋ります。ただ、頑固な上にすぐに煮えたってしまう性格ではありました。その性格が災いし（徘徊であったり、怒鳴り散らしたり。）、施設の中の人から嫌われるようになり、次第にまともな扱いを受けなくなりました。失禁などをしても、本来ならば要介護の人ですから仕方ない行為であるはずなのに、まるで健常な人が失禁をしたかのように責められたりしたそうです。徘徊を脱走と判断されたりもしたそうです（徘徊だって、想定の範囲内の行動でしょう！）。そして、施設側は我々親族が施設を訪問した際も、非常に冷酷な視線を送ったそうです。

親族である自分がこのような事を書いてしまうのは、書いてる側としても腹立たしいのですが、施設側は祖父や私達を邪魔者扱いしたんです。そこで施設側がとったのは祖父に対して「薬を盛る」という判断。薬の多量投与です。恐らく、我々には何も知らされていなかったでしょう（真相がどうであったかは聞きたくもありません。）。動きすぎる人間を止めるための多量投与ですから。

それ以降、祖父の身体がどんどん衰えていったため、異変に思った我々が色々と調査したところ、施設の対応が酷かったことがこの時点で初めてわかりました。前述の施設側の祖父に対する扱いはこの時点で発覚したのです。

この対応に関しては憤慨し、この施設は即退去、病院に入院しました。この時は、4月くらいだったですかね。祖父に対する酷な扱いにもっと早く気づいていれば、祖父の身体はボロボロにならなかったかもしれない。いや、絶対ならなかった。今はその後悔しかありません。

前置きが長くなりましたが、今日、その祖父の御見舞に行きました。正月には正常に歩けていて、正常に喋れていた祖父が今は寝たきりです。まだ正月からは5ヶ月しか経っていないのに…。薬で動けなくされてから、関節が固まってしまい、動くのが辛そうでした。喋ろうとしても、まともに喋れません。しかし、目だけは死んでいませんでした。私が来たのを見て、目を大きく見開いてくれたことがよくわかりました。祖父の孫の中で私1人が男性であったことから、古い時代を生きた祖父は特に私が生まれて喜んでくれたそうです（祖父の子供は2人とも女、そして3人いる孫のうち、僕より先に生まれた2人は女孫で、その2人が生まれた際の発言が「また女か！」だったそうですから。）。今回も同じように喜んでくれたのではないかと勝手ながら思っています。（午前にその女孫が見舞に来た時は、カンカンに怒ったそうな。）

祖父は生命力の強い人で、芯の強い人なので、ちょっとやそっとじゃ折れない人です。しかし、その祖父が金曜から殆ど何も飲み食いをしていないそうです。点滴もなしで。必死に絞り出す声も掠れていました。私にはよく見えませんでしたが、「死んじゃうから、何か食べて」との問いかけには、眉を大きく顰めて怒ったそうです。（私には聞き取れませんでしたが、「しゃーない。」という言葉を発したそうです。）

生の放棄とでもいうのでしょうか。もう生きる気力を失くしたんじゃないか、今の状態で生きていても仕方ないと思っているのではないかと我々は感じました。そこで苦渋の決断が下されたそうです。「苦しまないで、早く楽になってほしい。」と言ったところから判断すると、私には言ってくれませんでしたが、済美高校2年生投手の苗字がごっそり入った手段をとるんじゃないか、と思っています。できることなら、今患っている痛みを、何も患っていない自分に分けてほしいくらいです。こんな事を軽々しく口にするのは不謹慎かもしれませんが。

本当に、身体の自由を奪われただけなんです。返事もしますし、意識もはっきりしてます。だから許せない。施設側が介護しきれなかったなら、こちらに言う必要性があるでしょう。今回の件は、施設に殺された（まだ死んでませんが。）も同然だと思っています。絶対に施設の事は許さないし、何か法の抜け目があるならば、そこにつけこんで報復をしてやりたいくらい。

近々、私は忌引きする事になるでしょう。わかっている死を目前に私はただただ呆然とすることしかできません。

文章構造の乱れた乱文ばかりで失礼します。怒りのあまりに書いてしまったので。

あと、「ドンマイ！」の評価は差し控えていただければな、と思っています。