
最近、個サルでも女性プレーヤーの姿が頻繁に見られるようになりました。今やスポーツ用品店のフットサルシューズ売り場にも女性専用コーナーがあるほど。フットサルは「男女一緒に楽しめるスポーツ」としてもかなり浸透してきているのではないでしょうか。
老若男女問わず、みんなで楽しめるのがサッカーや野球にはない、フットサルならではの魅力と言えます。その象徴的なものが「ミックス個サル」です。今や、男女が一緒にプレーする個サルを開催している施設は珍しくありません。
ただし、学生時代にサッカーをやっていたり、競技でフットサルをやったりしている人にとって、ミックス個サルでどれぐらい本気でプレーしていいのか? は難しいところかもしれません。
個サルというのは、さまざまなレベルの人が参加します。その中には、初心者や女性プレーヤーがいる場合も。ボールを止めることもおぼつかない女性や、初心者が持ったところに、「ここがチャンス!」とばかりに激しく寄せていくのは、空気を悪くしてしまう可能性が大です。
この「上級者の男性が初心者の女性に対してガチでディフェンスをしてボールを奪い取るプレー」は個サルではNGプレーの一つと言われています。
もちろん、女性でも明らかに女子サッカー部出身で他の男性参加者と比べても上手い人なら、普通にボールを取りに行っても良いと思います。手を抜くことが逆に失礼にあたる場合だってあると思います。しかし、男性並にプレーできる女性というのは実際にはあまり多くないと思いますし、そもそも男性と女性では身体つきも違いますから、大人の男性ならそこは配慮するべきではないでしょうか。
個サルは知らない者同士が集まる場なので、当然ながらフットサルの経験年数、レベル、年齢、性別などは様々です。 個サルのゴールは得点を奪うことではなく、参加者全員が楽しんで帰ることです。だから何も女性だけでなく、男性に対しても見るからに初心者かな? という人には同様に配慮しながらプレーする、周囲のレベルに合わせる、そうやってみんなが楽しめる空気を作ってあげるのが、大人のマナーです。
女性プレーヤーというのは男性プレーヤーの試合中の行動を観察しているもの。初心者や女性のボールを容赦なくガツガツ奪いに行っていれば、「あの人は普段も優しくないんだろうな……」というイメージを持たれる可能性もあるので気をつけてください。