
きんにくんの日記を拝見して。。。�
-
-
ジャスミン
2009年10月16日 20:23 visibility58
前回の続きで、今回は小学校編です。
相変わらず文章が下手なくせに長文好きなので、お時間の許す方のみお付き合いください。
自分が小学校でサッカーコーチをしたのが6年間。毎年6年生を担当させて頂き、2年半前に
東京転勤となり志半ばで辞めざるを得なくなりました。
その6年間で送りだした女の子プレーヤーは確か7人。
うちはクラブチームでなく、自分の小学校のチームで練習は土日のみでした。
その7人のうち、現在もサッカーを続けているのは残念な事に1人だけです。
彼女たちがサッカーを始めた理由は。。。
他の子は
「好きな男の子が入ってるから」
が3人。
「お兄ちゃんが入るときに嫌なのに無理矢理一緒に入らされた」
が3人。
「中学で陸上やりたいから、走るスポーツをやってみただけ」
が1人。
不純な動機と言えばそれまでですが、入部してくれたからにはサッカーを好きになって
欲しかったので、自分なりに情熱を持って接したつもりでした。。。
しかし、単に暑苦しいオッサンとしか見られなかったんでしょうね〜。
真剣に取り組んでくれる子は少なかったです。
自分のコーチとしての能力が足らなかったのが1番の原因ですが、
「好きな男の子が入ってるから」
「お兄ちゃんが入るときに嫌なのに無理矢理一緒に入らされた」
という動機の女の子は特にやる気を見せてくれませんでした。
中学で陸上をやりたがってた女の子は怪我をしない程度にはやってくれました。
結果的に中学ではリレーで全国大会上位の結果を残して推薦で進学したので、この子は
これでよかったのではないかと思っています。
今でも続けてくれている1人の女の子。自分が最後に持った学年にいた女の子です。
彼女も最初はお兄ちゃんが始めて、面白そうなので何となく一緒に始めたそうですが。。。
6年生になる頃には心からサッカーを好きになってくれて、掛け持ちで平日の夜に活動している
女子サッカー部(こちらはクラブチーム)にまで所属するようになりました。
実力もなかなかのもので、そんじょそこらの男なら十分対等以上に渡り合える程上手かった
ですね。残念ながらその年はチームが強かったのでレギュラーではありませんでしたが、
途中出場でもしっかり結果を残し、夏休みの泊まりがけでの大会では見事初ゴールを挙げ、
その後もしっかり活躍してくれました。
ところが他の6人は戦力にはなれない実力で、そのうち数人はチームメイトから傷つくような
発言を受けた事がありました。
気づいた自分はすぐにその男の子をキツく怒りますが、一度傷ついた少女の心は簡単には
治せません。
まして本人がサッカーを好きでいてくれればよかったのですが、そうではありませんので、
その傷を埋めてやる事が自分にもできず、非常に不甲斐ない気持ちになりました。。。
この日記を書くきっかけになった「女性プレーヤー」に対する配慮や雰囲気作りを完遂
できなかった事に今でも自分に腹立たしさを覚えます。
特に子供は残酷です。大人と違い遠慮なしに思った事を口に出してしまいやすいので、
暴言を言われた女の子はひとたまりもありません。
普段は
「試合に負けたかのは○○のせいだ!」
なんて事を言わない子でも、非常に大事な試合で負けるとつい言ってしまう事があるのです。
普段からしっかり教育しているつもりでも、子供は感情が高ぶった際、自分の気持ちを上手く
コントロール出来ない事が時々ありました。
とは言え、自分のチームに入ってくれた女子大生の話を聞いていたにも関わらず、徹底的に
ケアしきれなかった自分が本当に悔しくて悔しくてなりません。。。
先ほど取り上げた今でもサッカーを続けている女の子。
過去の6人に比べ本人の気持ちが強かった事もありましたが、その学年の男の子達が
素直に彼女の実力を認め、6年に上がる時点でプレーヤーとして信頼を勝ち取っていました。
故にその年は誰も彼女に対し傷つくような発言はしませんでした。
しかし、毎年なにかしらのタイミングで女の子に対して傷つくような発言があり、それが原因で
グランドから足が遠のいてしまう事がありましたので、彼女にも軽く探りを入れてみた事があり
ました。
彼女は女子大生と全く同じで
「サッカーが好きだから」
嫌なこと言われてもそいつを見返してやる!!という気持ちで2年生から6年生に至るまで
頑張って来れたと言います。あと、彼女が他の6人と決定的に違ったのが
「サッカーをする環境」
でした。
ここで言う環境というのは家族のサポートの事です、
彼女のご両親が非常に熱心で、どこで試合をするにしても必ず応援に来て下さいました。
非常にご理解のあるご両親で、自分の子供がレギュラーでないにも関わらず、応援に来ない
日はなかったですね。合宿も女の子一人では可愛そうなので、ご両親にお願いして同行依頼を
した際も快く承諾して下さいました。
それまでもそのご両親、特にお父さんをよく観察していたのですが、決して女の子だからと
いって甘やかす事はしなかったですね。
でも子供の話をしっかり聞き、常に正しいアドバイスをされていました。
単に厳しいだけでなく、いいプレーをすれば人の倍以上の喜びで彼女を迎え入れていましたし、
本当に素晴らしいご両親でした。
その合宿の際に彼女のお父さんと飲みながらいろんな話をしました。
その中で自分から女の子に対する暴言の事を聞いてみました。
やっぱりその子も過去に傷つけられた経験があったそうです。
でもキチンとその事を親に話し、ご両親から励ましやアドバイスを送り、その都度彼女は
自分で傷を埋めてきたそうです。
「お父さんの方からコーチに話をした方が良かったのではないですか?」
とも言いましたが
「必要以上に親が出ていくと余計に子供が今の場所に居辛くなる事もあります。
子供には受けた傷を埋めるための助言はしますが、自分で乗り越える強さを持って欲しかった。
まして自分の大好きな事で傷ついたなら、そいつを見返すくらい練習して上手くなればいい。」
と返されました。
これには賛成もするけど反対もする、そんな気持ちでしたが何も言いませんでした。
女性が全員そんな強い気持ちを持ち続けられればいいでしょうが、時には弱くなってしまう
事もあると思ったので。。。でも付け足して、
「でもやっぱり我が子は可愛いですから、怒り狂った事も、一緒に泣いた事もありますよ。
時には嫁になだめられた事もありました。でもそんな姿を子供の前で見せると、逆に子供が
冷静になってしまうんですよね(笑)その後はいつも子供と近所の公園に行ってすぐ練習
するんです。だいたいいつも夜なんで、あんまり長くは出来ないんですけど(笑)」
なるほど、そういう事でしたか、と納得しました。
他のスポーツもそうでしょうが、特に「男のやるスポーツ」と一般的に認識されているスポーツ
を女性が継続していく上で、所属しているチームの環境やチームメイトやコーチの配慮が
不可欠だと思います。
でもそれ以上に、幼少期から男のスポーツを続けるのは、温かい家族のサポートなくして
ありえないのではないかと、このご両親と出会って思いました。
もちろん、そうじゃない方もいらっしゃると思いますが、実体験に基づいてのお話なので、
勝手な持論だと思ってください。
また非常に長くなってしまいました。次回で多分終わると思います。
野球には無知なので正確な事は解りませんが、次回はサッカー界にある人種差別の話を交えて
女性プレーヤーへ対する自分の気持ちで締めたいと思います。
この件はきんにくんの日記を拝見して、全く自分とは関係ないのにブチ切れてしまい、
つい日記を打つ指にに熱が入ってしまいます。。。
読んで頂いた方には非常に感謝致します。
- favorite34 chat5 visibility58
- 事務局に通報しました。
chat コメント 件