中田英寿の狡猾さ

  • viva
    2015年01月15日 05:44 visibility3623

サッカー、1998FIFAワールドカップ(W杯)のアジア予選について描かれた『決戦前夜』(金子達仁/新潮社)です。当時、マスコミの前でほとんど話さなかった元日本代表の中田英寿氏から話を聞き出し、彼の視点で描いた“ノンフィクション”

W杯予選中に不動のエースだった三浦知良(カズ)が不調に陥り、当時20歳の中田がその座を奪ってW杯初出場への原動力となったが、同書には、その中田のカズ批判ともいえる発言がいくつも書かれている。また、「ジョホールバルの歓喜」といわれたアジア第3代表決定戦のイラン戦で、中田が蹴るはずのゴール前のフリーキックをカズが勝手に蹴って大きく外した場面などがクローズアップされ、確実にカズへのネガティブイメージが植え付けられた。                         

「同書発売後、カズへの逆風はさらに強まり、カズは結局不調から脱することなく、夢だったW杯に出場できませんでした。それほど同書がカズに与えた影響は大きかったのです。それでも、世間の風は明らかに中田氏有利に吹いていました。同書に対して批判が出るどころか称賛され、大ベストセラーとなったのです。しかし、今あらためて冷静に読んでみると、あくまで中田氏の視点のみで描かれており、著しく客観性を欠いた文章と言わざるを得ません。“ノンフィクション”ではなく、あくまで“中田氏と金子氏の目から見たW杯予選”です」


一人だけの話を聞いて書けば偏った話になるのは当然だ

今更という感じですかね



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