借り物の文章:日経BP

サポティスタからまた借ります。

以下。

能登空港に学ぶ、Jのスタジアムに足りないもの
2008年07月19日

燃油高騰で経営に苦しむ地方空港が多い中、唯一の優等生と評価されている石川県の能登空港。同空港の成功例から、日本のスタジアムに足りないものが見えてくる。

2003年7月にオープンした能登空港は、2000メートル滑走路1本、定期便はエアーニッポン(ANK)の羽田線が1日2往復便しかない小さな空港だが、全国の地方空港でも類を見ない成功例だという。

その理由は「搭乗率補償」と「誘致策」。空港を閑散とさせないために県の出先機関をターミナルビルに集約、300人の職員が常駐するようになり、おかげでレストランや喫茶店も繁盛、ターミナルビルとしての体裁も整った。また、空港の広大な敷地を利用して、学校法人「日本航空学園」を誘致。市内に高校と大学が開校した。石川県の谷本知事は「空港だけではなく、人が集まるコミュニティーを作ることが重要だ」と力説するという。

「空港」を「スタジアム」に代えれば、Jリーグでも同じことが言えるのではないか。

浦和美園にイオンができたことは、埼玉スタジアムの動員に間違いなく良い影響を与えているし、千葉はフクアリの近くに練習場を引っ越し、スタジアムの前にはショッピングセンターもオープンするという。

普段、人の寄りつかないスタジアムは、特撮番組の撮影には便利かもしれないが、地域に根付くためには「人が集まるコミュニティーを作ること」が必要となるのでは。

1日2往復便の能登が元気な理由
「1日2往復便だけだと空港ターミナルそのものは閑散としてしまう。レストランを誘致しようとしても、それではなかなか来てくれない。そこで、ビルに人が常にいるようにするため、県の出先機関をターミナルビルに常駐させることにしました。ビルを4階建てにし、能登半島に散らばっている300人の県職員を集約させたのです。空港ビルを能登全体の県の拠点にしようとしたのです。と同時に、レストランや喫茶店も繁盛し、ターミナルビルとしての体裁も整う」

「ターミナルビルへの出先機関の入居は、県庁の合理化と関係しています。ちょうどそのとき地元の土建事務所が古くなって建て替えようかなという時期で、タイミングが非常によかったのです。そこで県土木事務所の統合案が持ち上がった。地方空港で寂しいのは、飛行機を降りる時はお客様がいるけど、いなくなったらガランとしていること」

「能登はチャーター便を含め、最大で3往復便しかないので、離着陸時以外はほとんど人がいなくなる。それではだめだということでね。生涯学習センターが4階にあるのですが、そこでお花の教室とか、料理教室とかをやっている。能登空港の利用客数は年間15万〜16万人ですから、職員は70人ぐらい。それでは寂しいですからね」

chat コメント 

コメントをもっと見る

通報するとLaBOLA事務局に報告されます。
全ての通報に対応できるとは限りませんので、予めご了承ください。

  • 事務局に通報しました。