忘備録⑦

苦節八年、やっと、やっと投げ方が身に付いてきてコントロールがまとまるようになってきた。
インコース/アウトコースの投げ分けが、少しできるようになってきた。

 やっとつかめてきたのは、体の使い方には大まかに数通りあり、大概はそれが複雑に絡まりあった動きが自然に身についていて、はまる投げ方(動き方)もあれば出来ない投げ方もあり、それは部分部分ではまったりはまらなかったりが激しくあると言うことと感じる。
 だから資料やアドバイスが参考になり切れなかったり、一見だめそうな練習が後で効いてきたりがある。
 
 こいつがわかるようになったのは、武術の体の運用を学んだことが大きかった。
 基本的な体の使い方が何通りもあり、それが同じ競技・流派・日常の中で並行的に存在するのだから、そらわかりにくいことこの上ない。
 腕の振り方一つとっても、後ろから前・上から下・左右(遠心力)と大雑把に見ても三つある。

 自分は上から下タイプ。重心はかかと側に置き、さらに後ろ足に残す感じでバランスが取れる。だから教本やアドバイスがはまりきれないことが多々あった。後ろから前に投げようとすると、みなボールがワンバウンドする。上体を立てた普通の後ろから前への投げ方だと、突っ込んだ状態になる。
 なのに下半身はすり足で上下動が少ない、つま先着地タイプ。この生まれ持った体の使い方が、ややこしくしていた原因らしい。
 気が付けば八年。長いような短いような年月が経った。

chat コメント 

コメントをもっと見る

通報するとLaBOLA事務局に報告されます。
全ての通報に対応できるとは限りませんので、予めご了承ください。

  • 事務局に通報しました。