何はともあれ…

先週土曜日にアイルランドで行われた一戦目ではアウェイのフランスがアイルランドを圧倒。


4-2-3-1のトップ下に入ったグルキュフが何もしなかった代わりにアネルカが攻守に渡り


3人分の仕事はしたと思われる大活躍で文句無しの勝利。


 


そこから一転、サンドニで行われた二戦目では試合開始直後、


顔面にエヴラの肘打ちを受けたCBエスキュデが出血で退場という最悪のスタート。


 


ワールドカップに行く為には何としても一点とらなければならないアイルランドと


0-0でOKなフランスという構図そのままに


アイルランドはコンパクトなディフェンスからの速攻を繰り返し、フランスは完全に受けに回る形に。


その中で完全にディフェンスラインを崩し、キーンが文句無しの先制点を決める。


これでトータル1-1のイーブンとなり、フランスもアネルカを中心に反撃開始。


 


後半、アイルランドが疲れを見せてきたところで、


最近割とまともな采配を振るっているドメネクが残りのカードを切る。


レヴェルの高い試合ではまだ少し力が足りないのか、


この日もいまいちだったジニャックをゴヴに、


怪我明けからなかなかトップフォームに戻れないグルキュフをマルダに。


フランスは総攻撃を仕掛け、何度か決定的な場面を迎える。


 


そして、アンリの「神の手」。


フランス国内でもかなり物議を醸しつつ、翌日の新聞には


「何はともあれワールドカップに行ける」という見出しが躍ることとなった一発で


ワールドカップ行きが決まりました。


 


「触ったんじゃなくて、ボールが左手に当たりに来たんだ」とは本人の弁。


いずれにしても、あのゴールの前にアネルカが得たはずのPKを審判が流していたから


おあいこですね。


 


そしてこの日一番の活躍はGKロリス。


先週の試合に引き続きスーパーセーブを連発し、完璧な仕事っぷり。


既に最盛期のバルテズを超えたと言われています。


フランス代表の正GKはこのリヨンのGKとマルセイユのマンダンダが争っていましたが


これで文句無しの一番手でしょう。


 


アイルランド戦で明らかになった一番の問題点は


「攻撃を組み立てられるボランチがトゥラランしか居ない」ということ。


アルー&ラサナディアラの二枚ではボールは取れてもその後の組み立てに失敗して


カウンターを食らうパターンが少なくないので、ちょっと問題です。


アネルカがかなり低い位置まで下がってこの欠点をカバーしていましたが、


トゥラランの欠場に備えて、もう一人同じタイプのボランチが欲しいところ。


今期絶好調のペドレッティ、呼ばれないかなあ…。


 


あとはまあ、監督を何とかしないと。


今のところリヨン黄金期を築いたアラン・ペランが有力みたいですが


ドメネク本人に辞める気が無さそうなんで、困ったもんです。


 


他会場ではロシアが敗れる波乱があったようですが、


ポルトガルも何とか本選出場が決まったようで何より。


来月の組み合わせ抽選が今から楽しみです。

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