ロッテ日本一に思う。
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北嶋秀朗
2005年10月27日 22:19 visibility21
ロッテが日本一になりました。僕は千葉出身と言うことと、バレンタイン監督に注目していました。
なぜバレンタイン監督に注目していたかというとバレンタイン監督の発言はシーズン前から常に前向きなものが多く、『楽しむ』と言う言葉を頻繁に使うからです。
『楽しむ』と言うと日本人はどうしても=『ふざける』とか『遊ぶ』ととらえる事が多い。
オリンピックの野球の選手が「試合を楽しみたい。」と発言したのに対して「負けてるのに楽しみたいとは何事だ」的な発言がマスコミや評論家を賑わしていたのも記憶に新しい。
そういう間違った『楽しむ』の意味を覆してくれたのがバレンタイン監督かなと思う。バレンタイン監督を始め、選手達はシーズンを通して野球を本当に楽しんで乗り切ったと思うし、それはチーム状態があんまり良くなかった序盤戦か中盤戦でもその姿勢も発言も何も変わりはなかった。ある種監督の口癖でもある『楽しむ』と言う言葉を選手がマイクを向けられる度に使うほどチームに浸透していた。
日本シリーズでもそれはよく表れていて、阪神は『悲壮感』ロッテは『楽しい』と言う感じを受けた。
阪神はもう負けられないと言うプレッシャーの重みを自分達でもっともっと重くしてしまっていたように思う。「打たなきゃ負ける」「ここは押さえないと負ける」そんなふうに自分達を追い詰めていたんじゃないか。色んなプレッシャーの中、金縛りのように動けない選手達を見てそう思った。
対するロッテは動きがダイナミックで、肝心な所でヒットがでる。ファインプレーがでる。そこに、プレッシャーなんて何も感じられない。明らかに野球そのものを楽しんでいた。
じゃ、なんで楽しむと良いのかと言うと余計な緊張がなく一番力が出せる状態が『楽しんでいる』時だからなんだと思う。逆に緊張感が全くないのもそれは違う。それはただ『気が抜けてる』それこそ『遊んでる』だけになってしまう。程よい緊張感が一番楽しめてる状態で最高の状態。精神状態もプレーの質も集中力も最高の状態。みなさんも経験ないですか?
そして、試合で楽しむには練習から最高に楽しむ。楽しい練習だから厳しい練習も頑張れる。厳しい練習でも楽しかったから試合はもっと楽しい。そういう相乗効果があるんじゃないかなぁ。
31年ぶりの日本一のロッテの強さは監督、選手、そしてサポーター(その方があってる気がする(笑))が『楽しんだ』結果だったと思う。
僕はロッテのバレンタイン監督から、選手達からとても大きなヒントをもらった気がする。
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