野球以外です−2−

  • げん
    2006年08月17日 03:53 visibility46

 

 東口の改札を抜けて、いつものどおりに僕は、人ごみとその複雑で濃厚な時に

嘔吐を誘う臭いの中をすり抜けながら歩く。

 いまどき伝言板へのメッセージなど無意味であるはずだが、そこには伝言版が

経っている。

  X Y Z・・・・。

 そんな事を思い出す。僕が好きだった漫画の舞台になっていた。

 階段を宮崎アニメのキャラクターのように、リアルで軽快に上り詰めると、目の前には

アルタが見える。警官が無機質な表情で、まっすぐ通り過ぎていく。

 駅から湧き出てくる会社員と歌舞伎町から湧き出てくる若者たちの流れが、ちょうど信号

にせき止められてはっきりと2つに分かれている。

 漫画の舞台も、昼のバラエティのスタジオも、ただ無為に流れていく、僕の時間のなか

では、何も意味なんて持ってはいない。

 ドンキホーテの横をすり抜け、コマを見ながら風林会館のところまでくる。何人もの

ホストと客、ホステス、ホームレス、会社員、中年男性と20代女性のカップルとすれ違う。

 僕には、スタジアムの余韻が少しだけ残って、そのことがからだから離れなかった。

 

 それが原因だったんだ。

 

 朝からカジュアルホテルに入っていくカップルも、娘ぐらいの女と腕を組んで出てくる

中年も、寝ているのか死んでいるのかわからない倒れている男も、すれ違う人々もなに

もみえていなかった、はずだった。

 人ごみの濃厚な熱気も、それが原因だったんだ。

 

 いつもすれ違う、今風だけど控えめなで、きれいな女性がいる。すれ違ってから、会社の自分の

区画に押し込められるまで、彼女の事を考えていた。

 でも、それが原因だった。

  僕は慎重にに緑色の丸いLEDのついたボタンを押し、立ち上げる。だるそうにハードディスクは

データを吐き出し、ディスプレイにシアトルの大富豪の印を映し出す。

 いい加減かつ丁寧にそのウィンドウズは立ち上がり、僕は今日のゲームを調べた。

 僕の意識も無意識も彼女の事は、全く消し去っていた。重要なのはスタジアムの熱気だった。

 

 あの少年の頃から、選手たちは殆ど代わってしまっている、監督になっている選手さえいる。

 ちゃんと仕事をしたフリをしながら 、選手を調べていく・・・・・・。

 

  歌舞伎町へ流れ込む人々の流れに逆らいながら、何も見ずに駅へ吸い込まれる。

  落書きの中に、落書きとも本気とも取れる弱々しい文字で書かれていた。

 

 X Y Z 過去を変えて欲しい。

 

 あのスタジアムへ、僕が彼女と初めて一緒に野球を見た、僕が息子と初めて一緒に野球を見た、

 僕が一人になって、初めて野球を見た、向かった。熱病に侵されもう後がない患者のように。

 

※事実を元にした、フィクションの部分が殆どかな?

  バックグランドに帰らざる日々が流れるイメージで・・・・・(暗)

 って、こんな夜更けに・・・・いきかえらせる、のろいをとく・・・・・って教会かい・・・・(DQ)

 まあ、こんな時間にこんな事を書いてる時点でヤヴァイよなあ〜〜。野球見にいこう・・。 

 

 

 

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