球児のチーム愛

阪神の守護神、藤川球児投手。
キャンプで泣き、試合でそのリードを激怒され、悩める狩野恵輔捕手に優しく救いの手を差しのべたそうだ。
ブルペンで狩野に自らの球を受けさせ、実戦を想定した投球練習スタイルで配球法、打者との駆け引きなどについてアドバイスを施したとか。
リードについて悩みを抱き失意のどん底にいる狩野に、こういう時はこういう球を要求する、こういう時はこう対処すると何度も何度も繰り返し声をかけた。
さらに途中からは桧山も打席に立ち、実戦に近い状況で指導したという。
チームメートのため、チームのため、自らの経験を伝授する球児。
きっと先輩のこの優しい配慮、優しいアドバイスが、狩野にとって貴重なものになるだろう。
自分をきちんと見てくれる先輩の優しさ、それを肥やしにしても成長出来ないのなら、もうだめだ。
困っているチームメイトにきちん手を差し伸べて、投手、チーム全体を見わたせる球児。
ますますもって頼もしい存在になったな。