大家友和

日本での4年間で1勝しか挙げられなかった大家友和投手。
4年目の1998年オフ、当時の横浜の権藤博監督から「環境を変えたほうがいい」とトレードを打診された時、彼はメジャーリーグに挑戦したいという旨を伝えたという。
そして、横浜を退団し、権藤氏の後押しを得て海を渡った。
ボストン・レッドソックスと契約、マイナーで練習に励み、苦労のマイナー生活を経て3A時代に完全試合を達成。
松坂や井川などと違い、叩き上げでメジャーに昇格してきた。
現在、メジャーに登録されている日本人では、もっとも古株になる。
もっとも、日本でも目立った活躍をあげていなかった為か、彼の大リーグでの活躍はそれほど大きくは取り上げられない。
しかし、地道にメジャー街道を歩みこつこつと白星をつんでいるこの苦労人が今シーズン素晴らしい節目を迎えている。
まず、4月23日のボストンでの古巣レッドソックス戦に先発。
5回0/3を投げ、6安打3失点で、今季初勝利を挙げた。
この勝利は、彼にとってメジャー49勝目。
横浜時代のルーキーのときに挙げた1勝と合わせて、日米通算50勝目となった。
そして4月29日、レンジャーズ戦で危なげない投球を見せ、今季2勝目をマークした。
横浜時代の94年の初勝利から、14年を要した通産50勝。
さらに、メジャー10年で重ねたメジャーでの50勝。
日本人大リーガーで通算50勝を達成しているのは野茂英雄だけだそうだ。
目立たない日本人メジャーリーガー大家投手が、日本人メジャーのチャレンジの歴史に1つ名を刻んだ。
この男、これからもきっと何かやってくれるだろう。
華々しく取り上げられる日本人メジャーリーガーのほかにも、しっかりとメジャーに根を張って頑張っているこういう選手もいるこということを忘れてはいけないと思った。 
これからも頑張れ!大家友和

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