野球は海を越えているのだ
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けんちゃん
2007年01月24日 01:08 visibility27
いや、むしろ海を越えてやってきたというほうが正しいかもしれない。
プロ野球の選手の年俸が高すぎるという方もいると思うが、そんな言葉を聞くたびに首を傾げてしまう。
ここは日本。でも野球は日本だけでやってるわけではない。アメリカでは興業を通り越して、スポーツは大きな産業になっている。
松井秀喜や鈴木一朗、そして横浜でも活躍した佐々木主浩のアメリカでの価値を考えると、それが日本に影響を及んでも仕方がないのではないか。
僕は常々、日本の選手は優秀であると公言している。実際にメジャーの試合を観て廻ったし、僕も野球をやって来たから彼らの凄さというのは身を持って理解してきたつもりだ。
最近、『実感』というものが大事だと感じる。これは僕の友人が言ってたことなんだけど、その人自身はプレーヤーとしての野球が実感として無いので、僕の言葉は凄く参考になると仰ってる。僕はまあ、自分の感じた事しか言わないから当たり前の事しか喋ってないんだけどね。
その人に言っていただいたことで、多くの野球好きとのズレの理由が理解できるようになった。例えば、ホームランや盗塁。僕はこれをプレーしている事で実感している。それでも多くの野球ファンは実感が無いので、その人自身の尺度が当然無いんだよね。その差を埋めあう作業というのは本当に難しいし、ましてやプロ野球選手の価値を想像しきれるはずがない。
ここ数日、中村紀洋というプレーヤーに対する報道、ファンの言葉を聞いていて、僕自身も実は心を痛めていた。
彼は自身のブログ【http://blog.livedoor.jp/club_nori/archives/50801100.html】で書いている。僕はこれを読んで、今のプロ野球界を象徴している出来事だと感じた。もしくは日本社会とも。
僕はプレーヤーとしての立場で考えているが、球団は選ばなくてはいけないなとつくづく感じた。それと僕にイチローや松井秀喜ほどの力は無かったとしても、出来ればこの国のファンの前で野球はやりたくないという気持ちにもなった。ネット上でも見るに耐えない言葉を眼にしたし、そういう人が本当にかわいそうに思えた。
僕はよく楽しむには技術が必要であると言ってる。そこで、スポーツや音楽、演劇に触れて、ケチをつける事しかできない人に言いたい。あなたはあなたの大事な人達に対しても同じような眼でしか見てないんじゃないですか。なんだかもったいないよ。
中村”ノリ”紀洋公式ブログ - livedoor Blog(ブログ)
http://blog.livedoor.jp/club_nori/
彼の生の言葉
- 事務局に通報しました。
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