斎藤宜之

彼を最初に知ったのは93年の春、彼が2年生でセンバツに出ていた時でした。たまたま彼が出たシニアに僕が入ったというだけなんですけどね。
当時から走攻守ってこういうことなんだなぁと感じていましたね。
94年のドラフトで巨人入り。松井秀喜と共に巨人の中心になると信じてましたよ、この頃は。
ところが、96年に清水、98年に高橋が大卒入団。共に1年目から新人王争いをするほどの活躍。斎藤にはそれが大きな壁となった。

一方で彼にチャンスが無かったわけじゃないんです。清原や高橋はケガをしましたし、清水も完全なレギュラーではありませんでした。それと何よりも松井秀喜のメジャー行きですね彼にはチャンスはあったのです。。

テレビで最近の彼の打撃練習を眼にしました。外角の難しい球をレフトへちょこんと。結局、これが彼なんでしょうね。おそらく彼は、最後の最後まで、自分のストライクゾーンが掴めなかったんでしょうね。
彼、才能的にはかなりのものがありますよ、肉体的、技術的には。でも心や頭はどうだったんでしょう。クールじゃなかったですよね。だから自分の信念、貫けたかった。

彼は野球を正しくと言うか素直にやりすぎましたね。相手は裏を描いたりするのに、彼は真正直に対応する。定められたストライクゾーン通りに。ストライクといってもピンキリですよね。4割打てるゾーンも2割打てないゾーンもある。年間100打席も立てば、相手はきちんと分析してきます。それでも斎藤は打っちゃうんだなぁ。駆け引きなんてせずに。

表面上、野球に必要なものを持っているように見える。でも生きていくには捨てるものと拾うものを瞬時に判断しなくてはいけない。彼はまず、自分の理想像を描くべきだったのかもしれないなぁ。


スワローズに行くみたい。しかしなぁ、ベイスターズは何やってんだよ、まったく。

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