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リーグ戦第15節 ジェフユナイテッド千葉VSヴァンフォーレ甲府
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エダザクラ
2007年06月19日 21:01 visibility38
喜びたければ喜んでいい。
ブーイングをしたければすればいい。
面白いと感じたら、選手が頑張っていたと思ったなら拍手を。
これほどまでに面白いスポーツはないとわたしは思っている。
背水の陣。
この日、15000人を越す甲府サポーターと千葉サポーターでフクアリは埋まった。
どちらも走るサッカー。ボールを繋いで繋いで攻撃するサッカー。
面白い試合になると思っていたし、同時に難しい試合になるとも思った。
実際、ボールがよく繋がっていたのは甲府の方だったと思う。
ワンタッチで繋がっていくそのスピードに、水野も翻弄されていた。
正直、どちらが勝っていてもおかしくない試合だった。
前半開始から互いにプレスを掛け合い、隙あらばチャンスを狙っていく両者。
最初に試合が動いたのは前半15分。
この試合、ツートップを組んだ新居に、「今日はわがままに行かせて欲しい」と願い出たという巻。
何よりも自身の得点を、そして結果を。そんな意思表示だった。
その新居からパスを受け、GKが出ていることを見ていた巻のループシュート。
ボールの行方を見守るサポーターたち。
まるでスローモーションでも見ているかのように、ボールはゴールへ吸い込まれていった。
見届けた瞬間、歓喜の声がフクアリを包む。
ゴール裏に駆け寄る巻。いきなり興奮度はMAX。
その後、羽生も巻のようなループ気味のシュートを打つが、これははずれる。
しかし負けられない甲府も、その10分後には混戦から石原のシュートが決まり、1-1。
30分過ぎ。PA内で巻が顔を相手DFに踏まれるもノーファウル。
こめかみのあたりを切ったらしく、応急処置をしてからピッチへ戻る。
これで何かが吹っ飛んだらしい。
38分には、水野からのボールに痛々しい姿の巻が強烈なヘディングシュート!
決まった!!2-1。
試合はこのまま折り返し。
HT中、麻酔なしで2針を縫った巻は、後半もピッチに立つ。(写真�)
後半。
立ち上がりの時間帯。相変わらずのくだらない失点のため、開始早々2-2の同点に再び追いつかれる。
しかし直後PA内で大輔が倒され、PKのチャンス!
キッカーは巻。これが決まればハットだったのだが・・・大きくバーを超える。
でもこれを取り返すだけの力が、今日の巻にはある。
15分には羽生→巻へ。また強烈なヘディングシュート!しかしわずかにそれた。。。
25分。
先程顔を踏まれた相手から、巻が執念でボールを奪い取る!
工藤へ送るが、工藤は体勢を崩した。しかしそれを羽生が拾い、シュート!
ゴーーーール!!!
3-2。
ここから先は立石の神のようなセービングで、甲府の猛攻を防ぐ。
2、3回はあったろうか。あれが決まっていたら今日の勝敗はわからない。。。
そして祈るような気持ちでロスタイムを迎え・・・試合終了。
欲しかった勝ち点3をもぎ取ることができた。。。
試合終了の笛と共に座り込んだ羽生。
そして両手で顔を覆い、泣き崩れる下村・・・・・・。
背番号6の重圧。痛いほど伝わった瞬間だった。
ヒーローインタビューの巻は、メディアでさんざん放送されているので
ここでは敢えて書かない。(写真�)
ただ、これを続けていくことが大事。
これからが本当につらい道なのだ。
次は明日。
大分トリニータ戦。
写真�
コーナー席最前列だったため、引き上げていく選手たちがよく見えた。
工藤、山岸、水野、池田、巻、羽生。
写真�
ビジョンに映る、ヒーローインタビューの巻。
一言も発することができず、ピッチを後にした。
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- 事務局に通報しました。
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