察知力と不動心


世界を相手に活躍しているトップアスリートの本です。

察知力はサッカーの中村俊輔、不動心は松井秀樹です。

共通していることは考え方にぶれない軸があることです。

言い換えるならば思考のプロセスも共通している。

有りたい姿(ビジョン)を明確化する。

独りよがりにならないよう、組織(チーム)の目指している方針と合致しているか意識する。


有りたい姿と現実のギャップを明確化し、その差を埋めるための行動を起こす。

そして迷わないようクリアすべき課題を設定する。

中村だったら、各年代別での日本代表でのパフォーマンスの発揮だ。


松井スラッガーとしてのスケールアッブだ。具体的には石川県→北信越→日本と目標ステージをかけ上がった。

とは言うものの我々庶民が彼らのような高い目標に対してモチベーションをあげつづけることは困難だ。


そこで我々平々凡々でも二人から真似出来る物をさがした。

真似出来そうな共通点が3つあった。

・メモを取る
中村俊輔はサッカー日記をつけており、その時の状況を主観(感情)と客観(改善点)を整理し綴った。

松井は成功の確率を上げるコツは記憶力と言っている。その為に状況と感情と対策など気付いた点をメモに残した。


・平常心
良いときも悪いときも必要以上に感情を態度に出さない。

・相手の立場になって考える
中村も松井もグローバルスタンダードで言えばフィジカル的には平均的だ。
相手の考えを察知し、その裏をかき自分の得意な型に持ち込むことで成功の確率を上げる。

中村はサッカー選手では鈍足らしい。
この弱点を逆手にとって、キープ力と出足の一歩目を鍛えるトレーニングに集中し、自身の弱点を発想の転換で世界のトッププレイヤーとして君臨している。


重要な事は自ら考える事が重要である。


松井が面白い話を語っていた。

壁を破れない地方の強豪校の話だ。

場面は決勝戦。同点で迎えた最終回で、一死満塁の場面。

しかし、結果は3邪飛と三振だった。
この結果に監督は『うちの選手は勝負弱い』とコメントした。

これに対して松井は異を唱えた。

監督が他責的な態度で有る限り、残念ながら同様な場面で同じ結果になるだろうと言っている。


つまり、このような状況で、どうすれば得点をする確率が高いかを打者(選手)が考えれたかが重要と言っている。

それは相手の投手の心理状況、配球、相手の守備位置など多岐にわたる。

さて、この場面では無理な体勢から球に食らいつく打撃で、結果として凡退だったとの事。

気持ちと行動がバラバラであり、心技体に乱れがあり、結果はいわずもがなだ。

松井は『思考を整理をして、起こりうる事を想定し覚悟を決め準備が重要だ』と述べた。
さらに『結果として、凡打でもそれは致し方無いことだ』と動じない。

要はここまで深く考え、腹をくくる事が出来るかだ。


私はこの思考プロセスに感銘をうけた。


ややもすると私たちの回りでは『気合いだ!根性だ!』で片付けで解決しがちだ。

勿論、前記は物事をなし遂げる上では重要な要素だ。


しかし、いつでも気合い、根性が良い結果をもたらすとは限らない。


日常の生活においても心掛けたい点である。
〜以上

夏休みの読者感想文































































































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