ネット中継の是非

  • brown
    2007年03月03日 03:37 visibility274

今後の動きがすごく気になるニュースだった。

中国放送がカープのオープン戦を
インターネットで生中継するらしい。
カープではこれまでなかった試み。

カープ公式ページ
http://www.carp.co.jp/press/press_k_017.html
RCC カープ・インターネットスタジアム
http://www.rcc.net/carp/live/

まずは3月4日の対イーグルス戦で。
テレビでは放映せず。
インターネット中継用のスポンサーを募って配信する。
新たな広告主の獲得を狙っているらしい。
中国地方の放送局では初めての試み。
試合開始から終了までリアルタイムで中継する。
広島県外や海外からも視聴できる。

どうなるんだろ??
明らかに、球団の今後の戦略に変化をもたらしそう。
もちろん、無料でどこからでも観戦できるのだから、ファンとしては嬉しい。
去年の交流戦では、楽天TVやGyao、などなどでも
特にパーリーグチーム相手の試合は堪能させてもらえた。
とってもありがた〜〜い存在だったネット中継。

でも・・・気になる。
既存のファンにとってはありがたい方法だが、
これが今後の主流になった場合、
新規のファン獲得にはどこまで効果があるのか不明。
(限られた数の野球ファンを各球団が奪い合いしているだけのような気がする)
球団・中国放送にとってメリットがどこまであるのかも不明。

カープの場合、やらざるを得ない状況なんだろう。
プロ野球が地上波テレビの有力ソフトではなくなった。
番組のソフトとして全く売れていないんだろう。
格安な値段で、そのかわりほぼ全試合の放映権をまとめて
中国放送に売るつもりなのではないか。

中国放送(RCC)はまずはネット中継で採算とれるのか確かめたいはず。
・・・正直、厳しいだろうが。 
スポンサーをつけるためには、まず多くの視聴者を集める実績が必要となる。
今回のオープン戦の試験放送の結果は、重大な意味をもつに違いない。
カープの試合中継が存在しなくなれば、
カープと密接な関係にあった中国放送の体力低下にもつながる。
球団としても、この試みが失敗すれば、ファン層の範囲がぐっと狭まってしまう。

楽天やソフトバンクなどが行う無料ネット試合中継は
広告宣伝としての意味合いもあるだろうが、
独立採算制のカープの場合、この試みは今後の生き残りをかけた策だと感じる。

一番心配なのはスポンサーが集まるのかどうか。
やっぱり、ネット中継の場合、
地元企業はスポンサーとして名乗りをあげにくいと思う。
仮に視聴者が多くてもスポンサー探しは難航するだろうなあ。

短期的にみれば、スポンサーがつかなくても
既得のファンからお金を徴収すればネット中継のビジネスは成立すると思う。
事実、カープファンの多くから
「有料でもいいからネット中継をぜひ確立して欲しい」との声が多数。
でも、その場合、さらに新しいファン層の開拓は難しくなる。
つまり長期的にはジリ貧の方向に向うだろう。


野球中継をテレビで見る時代は確実に終わったんだな。
これをチャンスと捉えるのか、ピンチと捉えるのか、そこが問題。

うまいこと新しいビジネスモデルを作り上げて欲しい。
できることなら、地域密着とも絡めてほしい。

chat コメント 

コメントをもっと見る

通報するとLaBOLA事務局に報告されます。
全ての通報に対応できるとは限りませんので、予めご了承ください。

  • 事務局に通報しました。