ベースボールと野球の違い
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brown
2006年05月28日 12:46 visibility375
カープは、それなりにヒットは打つ。
でも残塁の山。
相変わらずのタイムリー欠乏症。
同じことの繰り返し。
「技術やフィジカルではなく、メンタルの問題。
どの球を打つべきか、見送るべきか。打席でのプランができていない。
選手たちは今、じっくりと経験を積んでいるところだ」
とブラウン監督は言う・・・
彼は4月中旬頃より、「ケース打撃」という言葉をよく使うようになった。
現時点では、ブラウン監督の「ケースバッティング」指導が
チャンスの場面でのカープ選手の動きを固くし、
とまどいを与えているような気がする。
中国新聞にこう書いてあった。
「米国では小さいころからケース打撃の教育がされるという。
日本では好機で強く自分のスイングをするように教えられてきた面々がプロになる。
その溝を埋めようとしているブラウン監督が最もいらだっているだろう。」
なるほど、アメリカの野球はバントなどを極力使わないからこそ、
「ケース打撃」は最低限の基本姿勢なんだね。
それに対して、日本の野球は、ベンチの指示でバントやエンドランなどのチームプレーを多用する。その代わり、それ以外の時、つまりヒット狙いのときには、ケース打撃なんかより自分のスイングをすることだけに集中する打者が多いのかも。
「日本の野球は小技ができる選手も評価するが、
アメリカはホームラン打者だけがもてはやされる。」
俺はこれまで、そう考えてアメリカの野球を馬鹿にしていたけど、
案外、そんな単純なことでもないのかもしれない。
ブラウン監督のいう、「ケース打撃」がすべての選手の必須技術なら、
たしかに、日本的な小技のスペシャリストなんか必要ない。
日本では、各打者に専門性をもたせているから、
1番打者は出塁率がいい打者、2番打者は小技のスペシャリスト、4番打者は長距離打者となるように打順オーダーを組む監督が多い。
緒方1番・前田2番、という今年のカープの打順構想が明らかになったとき皆が驚いた。
前田が苦悩して結局その打順が機能しなかった理由も今ならわかる。
ケース打撃とはなんぞや?と前田は悩んだに違いない。
野球とベースボールの違いを理解する必要がありそうだ。
今はまだ両者の間に高い壁を感じるけど、
ブラウン監督と選手の間で、そのギャップが埋まったとき、
カープ野球は大きく進化しそうな気がする。
過去日記 05月26日 ケース打撃って何?
- 事務局に通報しました。
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