獅子と狐
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ゆーき
2006年06月25日 12:30 visibility159
コラーがいれば、
退場者がいなければ、と
たらればばかりを考えてしまう。
試合始まってすぐ
ネスタが負傷退場。
マテラッツィin。
この時点では、正直言って
喜んでしまった。
ネスタに比べて
守備やメンタルが荒いので、
ガンガン突っかければ
PKやカードをもらえるのではないかと。
しかし、そのマテラッツィが
セットプレイからゴール!!
高い打点で、コラーさえいればと
思ったゴールだった。
1トップのバロシュは
カンナバーロに完全に押さえ込まれ、
ネドベドばかりが獅子奮迅の活躍だった。
ピッチ上のあらゆる場所に顔を出し、
その情熱に胸を打たれた。
ロシツキは、あまりボールに触れず
アメリカ戦のようなプレーは見ることが出来なかった。
前半終了直前、
ポラクが不要なカードを貰い退場。
イタリア相手に
0-1で負けている状態で
10人になるのは痛すぎる。
これでブリュックナー監督も
戦略を練り直さざるを得なくなった。
後半投入されたインザーギが
オフサイドラインギリギリから飛び出し
チェフを嘲笑うかのようなゴール。
この時点で、チェコのワールドカップは終わった。
この狐のような狡猾なプレーが
インザーギの持ち味といえども、
敵に回してこんなに嫌なプレーヤーだとは。
その後、イタリアは一切隙を見せず
試合終了。
試合終了後、ネドベドは
悔しさや悲しみの表情をそれほど見せず、
ブッフォンらイタリアの選手と
健闘を称えあい、抱き合っていた。
全力を出しきって、納得していたのだろうと思う。
彼の姿を、世界中のサッカー少年に見て欲しい。
常に全力で走り続ける姿を。
祖国の誇りを背負う姿を。
- 事務局に通報しました。
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