ユーロ、心のイレブン

　今回のユーロ、できるだけ全試合を見ようと心がけただけに、決
勝が終わった今、ぽっかりと心に穴が空いたような感じ。
　さて、とりあえずは、心のイレブンを。

ＧＫ　ファン・デル・サール（オランダ）

　オランダって、結構シュートを打たれていたが失点が少なかった
のは、彼のファインセーブのおかげ。ブッフォンやカシージャスも
素晴らしいけれど、決定機を防いだイメージからいえば、彼に軍配
が上がる。

ＤＦ　セルヒオ・ラモス（スペイン）

　上手い。強い。高い。サイドをスピードで上がっていくのではな
く、パス交換などで上がっていくのがすごい。

ＤＦ　ボジングワ（ポルトガル）

　自陣ゴール前でボールを取っても、決して焦らないし、ちゃんと
ボールをつなげることのできる技術を持っている。彼のプレーを見
て、「こんなのがサイドバックかよ」と腰を抜かしそうになった。
彼を２試合しか見られなかったのは残念。３試合目にミゲウが出て
きてがっかり。でも、よく考えれば、ミゲウはドイツＷ杯の私のベ
スト１１。

ＤＦ　ファン・ブロンクホルスト（オランダ）

　オランダの左の攻撃は、彼の存在がかなり効いていたと思う。し
かも、上下に結構動いていたし。

ＤＦ　プジョル（スペイン）

　昔は、無骨なイメージしかなかったのだが、結構上手い。むやみ
にロングフィードをせずに、ちゃんと中盤につなげるのがいい。あ
の上背で、ドイツの高さに対して対応したところも評価。

ＭＦ　マルコス・セナ（スペイン）

　スペインのＭＶＰでしょう。ボールを取るのも上手い。パスカッ
トも上手い。相手のクリアへの寄せの判断も上手い。それだけでも
十分なのに、ボールキープできるし、パスも上手いし。

ＭＦ　シャビ（スペイン）

　相変わらず上手い。あの位置から、左右にポンポンとパスを裁く。
しかも、ドリブルを加えた緩急も自在。ゴール前につめる早さも持っ
ているし。いちいち上手い。

ＭＦ　ダビド・シルバ（スペイン）

　上手いのに、めちゃくちゃ運動量が豊富。がんがんポジションチ
ェンジを繰り返して、パスをつないでいく。こういう選手がいるチ
ームはいいね。

ＭＦ　ポドルスキー（ドイツ）

　早い。しかも、ゴール感覚抜群。寄せればスピードで抜いていく
し、寄せなければ遠目から打ってくるし。

ＦＷ　ビジャ（スペイン）

　ＦＷなのによく動く。スペインは、動く選手が多かったというの
が優勝した要員の一つだと思う。

ＦＷ　フェルナンド・トーレス（スペイン）

  スネイデル（オランダ）、カイト（オランダ）と迷ったけれど、
決勝のあの体を生かしたゴールで彼に決定。

　ちょっとスペインから選びすぎたかな。

　決勝の後半ロスタイム。ドイツに１点差で、普通は相手コーナー
でボールキープするだろうに、途中出場のカルソラは、そんな気持
ちは一切なし。ガンガンせめて、クロスを上げるもんだから、シャ
ビ・アロンソも同じようにクロスを上げざるを得ない。最後まで攻
め続けて優勝したスペイン。
　美しい結末だ。