
仲良く喧嘩しな
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マレク・ネドベド
2008年10月17日 02:05 visibility155
10年以上前に通っていたスポーツの専門学校の時の話。
学校が終わり、AとBと俺の3人でAのアパートに寄ってたむろしていた。
Aは新潟出身で東京の専門学校に通うためにアパートで一人暮らしをする陸上選手。
Bは東京生まれの東京育ちのサッカー選手。
俺は千葉出身の体操選手。
Aのアパートはボロアパートで遊ぶ物とかは何にもない。
あるのはテレビや漫画程度で、何もやる事がない俺たちは色々な話をしたり漫画読んだりテレビ見たりしながら時間を潰していた。
スポーツの専門学校の競技スポーツ学科なのでほぼ一日中運動しっぱなしの俺らはダラダラとした時間を過ごしていた。
と、その時。
AとBが喧嘩を始めた。
彼らの喧嘩はいつもの事だし、喧嘩と言っても本気で怪我をさせるような事はしないで、せいぜいプロレスごっこ程度だから「ああ、また始まったか」と思っていた。
そもそも喧嘩の原因など
「おい、ジュース買ってこい」
「ふざけんな。自分で行け」
「使えねーな」
「お前に言われたくねーよ」
と、この程度の事からプロレスごっこぐらいの喧嘩に発展する程度。
一日何回そのような事を繰り返しているかわからないけど、結局一緒にダラダラとした時間を過ごしたりするのだから、本気で仲が悪いわけではない。
で、なんせAとBは身長も高いし、ガタイも凄い。
俺は体操選手なので身軽だが本気で喧嘩をしたらウェイトの差で簡単に負けてしまうのは目に見えている。
だから俺は巻き込まれない位置に移動して笑いながら見ていた。
たいてい、この二人が喧嘩を始めるとBが勝つ。
本気ではないし、攻撃の仕方がプロレスチックで面白いのだ。
そして終わるころは大体、双方息を切らしている。
それほどまでに激しい動きなのだ。
今回の勝者もBで決まりかな・・・と思った瞬間、グラウンド状態のAに対して立ち上がったBがトドメのサッカーキックを尻に思いっきり決めて一言
「出てけ!!」
・・・
・・・・
・・・・・
それに対してAが数秒後
「ここ、俺の家だよ!!」
俺、爆笑。
Bはちょっと「あ・・・そうか」って感じの顔をしたと思いきや、すぐに開き直り
「う・・・うるせー!!出て行け!!」
俺、再び爆笑。
なんかもう、こういうノリが面白くてたまらない専門学校時代の思い出でした。
サッカーキックも、わざわざダメージの少ない尻に入れる辺りがナイス。
あのころは若かったなぁ・・・。
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- 事務局に通報しました。
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