お葬式。

近所のおばあちゃんが亡くなりました。
お孫さんとうちの息子が同級生だったので
小さい頃はよくお互いの家を行き来して遊んでいました。

おばあちゃんにも　よく面倒をみて頂きました。
ありがとうございました。
明日はお葬式です。

お葬式の話なんて・・・。
と思われるかもしれませんが
天寿を全うされたと聞きましたので
おばあちゃんのことを思い浮かべながら
少し　お葬式の話を・・・。

お葬式は　たぶん　全国各地でいろんな形があると思います。
私の実家のある米子市では
会館葬が主流でしょうか。
葬祭場のホールなどに集まってやるお葬式ですね。

でも・・・私が住んでいる地域は
田舎の山村なのですが
ここでのお葬式は今でも・・・びっくりするほどクラシカルです。
一言で言うと
横溝正史の小説に出てきそうな感じ。
ほとんどが自宅葬で家でお葬式をします。
そして家からお墓まで『野辺送り』という行列をやります。
この行列がすごいです。
集落のお手伝いの人が鳴らす鉦にあわせて
先頭に竹をもった人、次におみこしみたいなの持った人
続いて紙吹雪を飛ばす人、次にお線香持った人・・・
それに続いて親族が裸足にわらじをはいて
頭には△の白い布（よく幽霊が頭につけてるやつ）をつけて
ひとつのながい布を持って行列するんです。
絶対　金田一耕助が　ぼりぼり頭かいて出てきそうです。

いろんな生活がどんどん便利に変わっていくのに
どうして・・・昔のまま時が止まったようなお葬式なんでしょうね？
改革はタブーな領域なんでしょうか・・・。
でも　それはそれで　いいと思います。
『野辺送り』の行列が田んぼのあぜ道を
行く姿は　みんなで亡くなった方を送る気持ちがこもっているように思えるから・・・。