J1昇格への道 倉貫一毅編
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リオネル
2008年01月14日 00:26 visibility461
J1昇格への道。
今回はMF倉貫一毅(くらぬきかずき)選手。
一昨年まで甲府でプレーしていた選手です。怪我で泣かされたシーズンでもあり、膝をある選手に潰されたんですね、試合中の怪我ですから仕方ないし本人も恨みもっている訳でないでしょうが・・・
甲府のサッカーが好きという方を耳にすること多いです。
その甲府をJ1へ引き上げた中心人物といっても過言でないのがこの倉貫選手。
倉貫選手については過去にも日記や観戦記で何度も取り上げたので、その天才(彼の愛称)っぷりはあえて省略しますが・・・
去年、甲府からサンガに完全移籍して来たんですが、長年苦しいシーズンを戦い抜いてやっと甲府をJ1へ押し上げて自分はJ2のサンガへ来てくれたんですね。美濃部前監督が相当ラブコールしたらしいですけど・・・
他チームから来た、いわば新顔さんが合流時から別メニュー・リハビリメニューを黙々とこなしていたんです。
本人も後日談で、その時は相当焦りもあったし悔しくて辛かったと・・・。
第2クールあたりから試合に出始めたと思います。サンガが連勝し、上昇しはじめたきっかけは倉貫と徳重選手の功績が大きかった。
そんな倉貫選手も終盤が近づくにつれ消えている場面が多くなりやがて試合出場も減っていきました。
でも、チーム一丸となって闘って行く大切な時期に彼がとった行動というかエピソードを一つ紹介したいと思います。
入替え戦は、ご承知の通り、1st西京極で2-1で○。2ndビッグアーチで0-0で△。トータル2-1で昇格できたわけですけど、その2得点を上げたのがFW田原でした。彼の終盤での動きは目を見張るものがありました。
潜在的にスゴイものを持っているんですが開花させることなく毎シーズンを過ごしておったわけですが、生まれ変わったような動きだったんです。
何がきっかけだったのか分かりませんが、その影で倉貫選手の黒子に徹した働きも実は大きな要素だったと思うんですね。
田原もどちらかと言えば難しい選手で孤立無援なことが多い選手です。
練習嫌いでも有名?なほど年始の始動でも合同練習が始まって、ようやく動き出すと言う感じですし、日々の練習でもギリに来て一番先に引き上げる。居残り練習なんてありえない!そんな選手でした。
その田原がシーズン終盤には居残りやってる!そりゃ一同「天変地異が起こる!」って脅えるでしょう!(笑)
今年も自主トレ開始ってプロになって8年で始めての出来事。サンガスタッフも「地震が来る!」と言ったほどですから・・・
そんな田原に練習で倉貫はランニングでもいっしょに走り、励ましたりやる気を引き出すように心がけてくれてたようです。
それでも、中々変化がなく最終的には報道陣なんかに「僕はやるだけのことやりました。でもできませんでした。皆さんお願いです、助けて下さい。田原を盛り上げてやって下さい。」と頭を下げたそうです。
倉貫だって自分が試合に出ていっしょに昇格を目指して努力してただろうし、それ以上に田原の潜在能力が昇格に絶対に必要だと思ったから彼なりに必死に努力したんだと思うんです。
プライドとかそんなもの捨ててチームが勝つために何が必要なのかを考えての行動だったと思います。
そんな選手って、サンガにいたかな〜?って思うんですよ、「思う。」までの選手は多いかも知れませんけど実際行動に起す人って、そういないんじゃないかな〜って・・・
それがきっかけで田原が当ったかどうかは知る余地もありませんが、僕は感動しました。男倉貫に・・・
こんな選手がいるかぎりサンガは強くなれると思うのです。
(※田原選手のこと批判的な文章とも読み取れますが、全然彼に期待しまくっているわけです。マジで代表に選ばれてもおかしくない技量の持ち主だと思ってます。 でも今のままでは無理だと思うんですね、一点突破が必要です。そう言う意味でも柳沢の加入は田原にとってプロ意識注入になって欲しいと願うリオネルです。)
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