京都サンガの強さに迫る!

4連勝と波に乗るサンガ。
明日の試合に勝てば自動昇格圏の2位浮上。
今日は、そのサンガの強さについて思うところを述べたいと思います。


・「ドタバタ感がなくなった。」
開幕試合、札幌に勝ったと言うものの4試合連続引き分け。一時はどうなる事かと思ったが当時のメンバーとレギュラー陣が大幅に変わった。

立ち上がりどうしても相手の出方を見てしまう悪い癖があり、相手ペースに合せてのゲーム展開で、何もかもがワンテンポ遅れがちであった。こんなはずではない…。みたいな焦りのようなものを感じていたがシーズン中盤のここに来てようやくゲームを支配すると言うかサンガペースで試合運びが出来るようになった。


・「高い位置でボールを奪えるようになった。」
これが一番大きいように思える。DFラインでボールを奪えてもFWまでパスが渡るまでに最低でも2回の連携が必要だったが、中盤でボールを奪えれば裏に抜けたパウリーニョへ1発でパスが通る。チャンスはかなり広がる。


・「得点力のアップ。」
FW陣が安定しているので、パウリや田原へのマークが厳しくなりスペースが出来やすくなっている。そこへ倉貫や徳重らの2枚目の攻撃が効果的である。それら全てをカバーしようとすれば自然と中盤に穴があき高い位置でのボール回しやカットが多くなる。

職人。倉貫・徳重のサイドチェンジが多い、これもマークを絞らせ無い上で重要な働きをしている。どの時間帯にどのタイミングで行われているかは不明であるが、たびたびチェンジしチームもそれに自然と対応できている。


・「ダブルボランチの安定感。」
斎藤・石井のダブルボランチがかかせない。特に石井の運動量は特筆すべきで目立たないがいい仕事をこなしている。
試合によっては攻撃型ボランチに斎藤、守備的ボランチに石井と分担をハッキリ分け各ポジションでの仕事を徹底している。斎藤は強烈なミドルシュートが打てるが現時点では機会がない。右のサイドハーフの渡辺などもミドルで点が取れるようになれば更に強さが増すであろう。


・「ディフェンス陣の安定感。」
チアゴの存在は大きい。開幕当初は上手いか下手なのかつかみ所がなかったが、4月11日雨の味スタ。ヴェルディ戦での活躍は忘れられない。完全にフッキに仕事をさせず勝利した。本人もチームもサポも手応えを感じた一戦であった。どこから見つけてきたのか久々のブラジル人補強の当りである。ガンバで活躍中のシジクレイ以来である。才能を開花させて、さっさと他チームに移籍しない事をねがう。でもファールが多すぎる。そこが課題。


両サイドの平島・三上も欠かせない。平島のサイドバックから時あらば一気に駆け上がり攻撃参加もできる。その辺も機能しだせば恐ろしく攻撃型のチームになる。三上はクロスの精度をもっと磨いてもらいたい。

角田はユース出身で美濃部監督とも付き合いが長い。デビュー年いきなり天皇杯優勝、後にJ2降格と天国と地獄の経験者。名古屋グランパスにも移籍し今シーズン開幕ギリギリに京都に復帰した。DFの要とも言える。コーチングは素晴らしい。


・「秋田・盛岡の存在感。」
ともに日本の一時期を築いた両雄の説明は必要ないであろう。
盛岡に関しては怪我で戦列を離れていたが前節の徳島戦で少しではあるが出場できた。今後試合を重ねるたびにその力は輝きを増してくれるはず。


前々節の湘南戦、秋田はベンチにも入っていなかったがチームと帯同しベンチ裏あたりで試合を見守っていた。時たま映し出される彼の姿は鋭い眼光で仁王立ち。申し訳ないが美濃部監督より監督らしい風貌であった。その存在だけでピッチが引き締まる思いがした。


プレーだけでなく彼らの経験は大きく他の選手達に影響している。練習後も付きっきりで若手などと話し込んでいる姿は今までの京都にはなかった光景である。


・「加藤Q氏 総監督。」
失礼ながら、その話が出たときサポの間では不安ばかりであった。
いくら低迷しているとは言え悪影響の心配が多かった。
現在、美濃部監督が攻撃面をQさんがディフェンス面を管理している。効果の方はQさんが現場に降りて来てからサンガは上昇して来たので認めざるを得ない。暫くはこの状態で動向を見守るようである。
気になるのは美濃部監督。最近めっきり痩せてしまって痛々しいほど…。
サンガ達よ強くなって安心させ、ミノさんを太らせてあげて!!


・「松井大輔効果。」
毎年恒例になった感のある6月ル・マン松井の帰郷。
一番、影響を受けたのが現在ブレーク中のFW田原。松井の1年後輩でもある。
高校時代からそうであったらしく気持ちを前に出してプレーすることを指摘され、ここへ来てようやく結果を出した。
アンドレの負傷により巡ってきたチャンスをもののみごとに掴んだ。試合に出れないベンチにも入れなかった田原に巡ってきたチャンスに松井の帰郷が重なった神業としか思えない。


他にもいっしょに練習して球際の上手さやポジショニングの取り方などかなり感動的な感想残している若手もいる。


◎思いつくまま書き綴ってみたが、ようやく最近強さの片鱗を見せつつあるサンガ。
他チームからはU−20・22などで主力選手が抜けたりもしているがサンガにはそれがない。怪我で戦列を離れてもカバーできる選手層の厚さ。J2屈指のタレントを誇るサンガ。
正直、開幕当初から連勝まっしぐらで優勝。J1昇格間違いなし!格の違い、J1の戦力!と思い込んでいた私は見事に裏切られたし叩きのめされた。


甘かった。勿論、監督や選手はそんな考えはなかっただろうが、勝てない辛さ悔しさは私たち以上に監督選手が感じたことだろう。少しずつではあるが修正を重ねチームとしての形が出来つつある今日、かといってまだまだ本当の強さは感じられないし、ミスも目立つ。が波に乗っている時はそのミスが失点につながらない運の強さみたいなものがある。
チームとしては、その辺も理解しているだろうし、きちんと修正してくれるであろう。


課題としては
・セットプレーからの失点防止。
・セットプレーからの得点増加。
・得点者が偏っているので前線以降からの得点。
・攻撃のバリエーションを増やす。
・DFとGKの連携強化。
と言ったところか…。


おりしもJ1はリーグ戦休み。この機会に来季昇格するであろうチームの観戦に訪れて見るのはいかがであろうか。
J2でも結構面白いサッカーが見れるはず。足を運んでいただければ幸いです。

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