ヒデとともに。

  • tommy
    2006年07月04日 02:25 visibility58

 

中田英寿。

 

あるときから、日本サッカーの先頭を走り、

その個性的な発言、行動、ファッション、

そして実力から常に注目された。

 

僕も、いつからか気にしていた。

あれはいつ頃だったか。

 

アトランタ五輪の頃からか?

金子達仁氏の『28年目のハーフタイム』を

読んだ頃からだったか?たぶんそうだろう。

その頃から彼に関する本もいろいろ読んだな。

 

その中でも彼は、『いつでも辞める』などの

発言は確かにあった。でもそれを実行するとは。

 

 

KING KAZUは、世界を教えてくれた。

彼は、世界との距離を教えてくれた。

 

彼が活躍することで、その舞台はより身近になった。 

 

しかし、距離が近く感じたのは勘違いであった。

彼が、彼の立つ舞台は、やはり特別だった。

 

彼の足跡をたどり、海を渡った選手たちは

彼を超えることは出来なかった。

 

僕らは、やっぱり彼が特別であることを感じた。

 

そして、彼を特別だと思っていたのは、

僕らだけではなかった。選手もそうだった。

 

 

僕らは、日本代表は、彼とともに大きくなった。

 

そんな日本代表は、大きなお金が動き、街中では

代表ユニを着たお祭り好きのサポもどきを集め、

マスコミの話題を独占するものになった。

 

僕らは違和感を感じるようになった。

 

僕らは進むべき道を間違えていないだろうか。

 

僕らがもう少し、違う方向に進めていれば、

日本代表の進むべき道も間違わなかったかもしれない。

 

そして、代表に選ばれる選手たちも勘違いをしなかったかもしれない。 

 

そして、彼はもう少し現役を続けてくれたかもしれない。 

 

何が正しいかは、あと何年か、何十年か過ぎないとわからない。

でも彼が引退することを、悲しく、残念に思うだけで言いのだろうか。

 

『彼らしい』なんて言葉は、何も生み出さない。 

 

彼が引退することに、サッカーに関わる人たちが

何を感じ、考え、何を伝え、どんな行動を起こすのか。

 

彼とともに大きくなった僕らは、これから何ができるだろう。

 

 

 

 

 

 

 

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