取り上げるべきはこの男でしょう。

電車の中でおにぎり食ってたとか、

まだＪ１に出場したこともないのに年内にはＡ代表に呼ばれそうとか、

まだまだ結果を出してないデッカイ奴を取り上げるよりも、

今取り上げるべきはこの男なんじゃないかな。

Ｇ大阪所属のＦＷ、播戸竜司。

このところ毎試合のように得点し、気が付けば日本人得点王。

このまま得点王まで上り詰めてしまいそうな勢い。

彼の運動量、前線からの守備、そして彼が詰めるから

ボールも目の前に落ちてくる運、今の彼は最高だと思う。

たぶん見えているんだろうな。

良く野球選手が調子が良いときに『ボールが止まる』と

いうけれど、たぶんそんな状態なんだと思う。

元日本代表の選手も、代表でガンガン得点を決めていたときに

こんな感覚があったらしい。このサイドからボールがくるから

このタイミングで飛べば、ＤＦに競り勝ち、ゴールのあの部分に入る。

そんな感覚。

一人だけ時間の感覚が違っている。

例えば、一般人が交通事故の瞬間にスローモーションになる。

『死』という極限に直面した瞬間に、訪れるその感覚。

今の彼は、試合中にそんな感覚があるんじゃないかな。

ボールがどこからきて、どのタイミングで飛び込めば、

ＤＦをかわせてゴールを決められるか、

たぶん見えてしまっているんじゃないかな。

代表に選ばれている二川、遠藤とのコンビネーションを

考えれば、いつ代表に選ばれても良いと思う。

『メディアの力で押し込んでください』とか言わせちゃダメだぁ。

http://hochi.yomiuri.co.jp/soccer/jleague/news/20060924-OHT1T00058.htm

きちんと取り上げるべき男を取り上げなきゃ。