サッカーと政治と後味の悪さと。

  • tommy
    2006年09月12日 02:54 visibility90

最近本当にJ2ばかり観ているので気が付かなかった。

9月9日に行われた横浜Fマリノスvs川崎フロンターレ戦が、

初めて特定の政治団体の『政治的宣伝』の場に利用された。

 

状況としてはこんな感じ。

2階スタンドを政治団体に貸し切り。コンコースには選挙を控えた

党ののぼりが揚げられ、さらにスタンドからフィールドに向けて

議員候補の名前ののぼりあ揚げられた。

ハーフタイムと試合後は簡易PAを使って、さながら政党のミニ集会。

 

もちろん政党としては、クラブにそれなりのお金も支払い行っているが、

横浜Fマリノスはなぜその話を受けたのだろう。

 

サッカーと政治が絡むとろくなことはない。

例えば、レアルマドリッドがフランコ政権時に、政治のプロパガンダとして

利用されたことがあり、これがもととなりカタルーニャ地方との対立した。

さらに、バスク地方のビルバオとも対立をしている。

 

例えば、旧ソビエト圏、東欧、旧東ドイツには、頭に『ディナモ』と

つく名門クラブがある。それらのクラブには、内務省・秘密警察が

大きく関わっていたという事実がある。対戦国に勝つための水面下の

工作もあれば、選手に諜報機関員やその使命を帯びたものを配し、

海外試合を利用することもあったらしい。

 

これらに比べれば、日産スタジアムで行われた活動など大したことでは

ないのかもしれない。ただJリーグは『toto』という公共ギャンブルが

絡んでおり、やろうと思えば圧力をかけることもできる特定の政治団体が、

大々的に特定のクラブを応援することはどうかと思う。

 

そもそもで言えば、選手はプロとして誇りや名誉をかけてプレイし、

サポーターは、その選手たちのプレイに感動し、誇りをもって応援し、

互いに言える事は、純粋に、真剣にサッカーに関わっているってこと。

 

その神聖な場所で、特定の政治団体への利益誘導を図られたことが、

ものすごく気分が悪い。マリノスのフロントは何も考えていないのか。

これで出稿費がもらえるから良いのか?

 

お金をもらう代わりに何か大事なものを失っていると思うよ。

それを取り戻すのがどれだけ大変か。あとで気が付け。

 

 

 

 

 

 

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